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“〜君が笑顔になるなら唄いたい〜”…。その思い通り、全都道府県を回りながら楽曲も発表するという“Project『Shangri-la』”を展開中のAcid Black Cherryが、プロジェクト第2弾シングルをリリース。きらびやかでアダルトな『黒猫 〜Adult Black Cat〜』は、きっとライブ会場を華やかに彩るだろう──。

──全都道府県を網羅するツアーが2nd Seasonに突入しましたが(※取材時)、どんな心境ですか?

「いい意味で気負わずというか、リラックスしてやれているかもしれないですね。でもやっぱり緊張もするし、気も遣うし、手放しに“イエーイ”って感じではないです(笑)。初めて行く会場もありますけど、“待たせたね”っていう印象よりは、“おじゃまします”っていう気持ちのほうが強いかな」

──そんな中、新曲『黒猫 〜Adult Black Cat〜』をリリース。Project『Shangri-la』のコンセプト通り、ツアーを行ないながら楽曲もしっかり発表するという。

「この曲はツアーに出るギリギリまで制作していたんですけど、曲自体はちょっと古くて、2年前くらいかな? “シャッフルの曲を作ろう”というところからできていった曲です。最終的にはここに行き着くまでに『蝶』(2011年11月リリースのシングル)ができたり、他にシャッフルの曲が2曲くらい生まれたんですよ」

──個人的にはこの『黒猫 〜Adult Black Cat〜』が、シャッフル曲の中で一番好きです。

「あら、ありがたい(笑)。メロディーもサウンドもアレンジもABCっぽさを継承しつつ、いい感じで大人っぽさを表現できたかなと思いますね。こういう曲を作る時の理想みたいなものがあるんですけど、今回は妖艶さと華やかさ、技巧的な部分がいい形で曲になったかなぁと。だからまぁ、自分の中での評価も、いつもより高いかもしれない」

──シャッフルの楽曲はブラスがポイントになりますが、音にすごく厚みがあってカッコいいですね。

「ミックスに関しては毎回一生懸命やっているんですけど、言いたいことがはっきり言えるようになったのが大きいのかな。例えるなら、ちゃぶ台をひっくり返すことを恐れなくなったというか。昔と違って今はもっと明確に、しかも端的に自分の考えができ上がってきたので、まだまだ改良の余地はあれど、サウンドはだいぶいい感じになってきているんじゃないかと思います」



──演奏に関してはいかがでした?

「今回はドラムを山崎 慶くん(DEAD END、GACKT、河村隆一などのライブのサポートやレコーディングに参加している若手ドラマー)にお願いしたんですけど、まぁ上手かったですね。タムの音がとにかくオシャレで。シャッフルって演奏が難しいので、だいたい皆さん苦労するんですけど、彼はすごかった」

──ホーンセクションの皆さんも、素晴らしいミュージシャンが集結して。

「そうですね。トランペットのKoji Nishimuraさんを始め、トップレベルの方々に参加してもらいました。ホーンのアレンジもいつも通り僕がしたんですけど、Nishimuraさんが褒めてくれましたよ。“いい曲ですね。売れますよ”って(笑)。そんな、大御所に言っていただけるなんて! って思いましたけど、アレンジに関しては、前より上達したと自分でも思います」

──そして歌詞に関してですが、この曲では、過去のツラい経験を経て“いい女”に変身していった女性を黒猫に例えていますが。

「フラれてキレイになる女の人の話なんですけど、女の人ってそうじゃないですか? フラれたことで“もっとキレイになってやる”って頑張って男を見返すっていう。俺もね、昔はそう思いましたよ。フラれた時は“ちきしょー、いい男になってやる。後悔させてやる”みたいなね。失恋の経験がある人なら、みんな一度は思うんじゃないですか」

──ちなみにyasuさんが考える“いい女”って?

※続きは月刊Songs12月号をご覧ください。

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