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ファンキー加藤のソロ第2弾となるシングル『輝け』。胸を張って次の一歩を踏み出す勇気をくれるようなポジティブなエネルギーに満ちたこの曲は、「カルピスソーダ」の新CMソングとしても早くからオンエアされていたので、耳にしていた方も多いはず。前作『My VOICE』(2014年2月)でソロ活動をスタートさせ、全国でインストアライブを行ないながら作り上げたというこの曲には、だんだんと変化してきた心境や、決してブレることのない音楽へのアツい思いが溢れている。
Photo:駒井夕香 Text:山田邦子

──すでにCMでもオンエアされていますが、ソロ第2弾シングル『輝け』がいよいよリリースですね(※取材時)。

「はい。前作の『My VOICE』は、(FUNKY MONKEY BABYSの)解散の影響下にあった曲だったんですね。気持ち的にも、綴った言葉も。でも今回はそうじゃなく、本当の意味でファンキー加藤独り立ちの歌なのかなって気がしています」



──『My VOICE』と今作では、加藤さんの立ち位置というか視点も違いますよね。

「そうなんですよね。僕1人の歌からみんなの歌へ、僕が“そうありたいな”と思う立ち位置に立てたというか、戻ってこられたのかなって思っています。この曲は、インストアライブをやっていた時期に作ってたんですよ。週末は地方にライブに行って、平日はスタジオに入って曲作りをしていました」

──じゃあ、お客さんの顔や応援の声が間近にあった日々の中で作っていた、と。

「前作の『My VOICE』は解散してすぐに作っていたから、みんなと会う機会もなかったし、すごい孤独感と不安が渦巻く独りぼっちのスタジオで、どうにかこうにかギュッと絞り出した最後の一滴だったんです。その曲と共に全国をライブで回って、見失っていた希望とか自信を少しずつ拾い集めていった。一番デカかったのはやっぱりファンの皆さんとの再会だったり、新しい出会いだったり、そこで交わした言葉なんです。そうやってみんなと触れ合っていた日々の中から、絞り出すというより湧き出るように生まれたのがこの『輝け』という曲だったんですよね」

──自然な形で溢れ出てきたものが、言葉やメロディーになっていったんでしょうね。



「そうです、そうです。前回は“遠くの街に住む君へどうにか届けたい”って感じの曲だったけど、“目の前に君がいる”っていう気持ちになれた。だからより力強く歌えるようになったんですよ。インストアライブで握手会をさせてもらってたんですけど、のべ3万人の方と握手を交わし、言葉を交わしてきたんですね。そこでの会話が1つのヒントというかキッカケになって、『輝け』の最初のパートができたりしたんですよ」

──そうだったんですか。

「握手は短い時間なんだけど、1人1人、たくさんの思いをぶつけてくれたんです。ソロ活動を始めてくれて嬉しいですっていうのもあれば、悩み相談みたいな感じでお互い励まし合うみたいなのもある(笑)。そういう美しい対話から生まれたんです」

──今だから言えたことだとか、この曲だから表現できた思いみたいなところもありますか?



※続きは月刊Songs6月号をご覧ください。

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