ナオト・インティライミ |
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──今日の撮影もそうですが、ワールドカップ開催ということで、ナオトさんの周囲では特にサッカー関連の盛り上がりがすごそうですね。
「そうだね。もう僕なんて気分が盛り上がって高まるのを超えて、浮き足立ってるからね(笑)」
──いいですねぇ(笑)。もう他人事とは思えないみたいな感じですか?
「うん。全く他人事じゃないよ。今日のインナーのシャツもブルーだからね。サムライブルー(笑)」
──さすがです! さて、そんなナオトさんの新曲『The World is ours!』がいよいよリリースになるわけですが、すでにCMなどでも耳にされている方が多いでしょうね。
「ホント? 本当に? 僕、あんまり家でテレビとか見ないから、いつも不安なんだよね(笑)」
──大丈夫です、流れてます(笑)! 今回は「コカ・コーラ2014 FIFAワールドカップ」のキャンペーンアンセムということですが、これは具体的にはどういうものなんですか?
「あれですよ。“アナ雪”(アナと雪の女王)方式ですね」
──1つの楽曲を、各国のアーティストが歌うと。
「そうそう。僕はその日本代表として、J-POPのフィルターやナオト・インティライミのフィルターを通して完成させました。(雰囲気としては)半カバー、半オリジナルぐらいの感じ。日本代表に選んでいただいて非常に光栄だったんですけど、ここまで(曲を)いじったのは日本だけだって言われました(笑)」
──こういう時は、アレンジに関してなど細かいルールがあるんですか?
「(オリジナルと)違いすぎてもダメだろうしね。オリジナルをリスペクトした上でっていうのはもちろん前提としてなくちゃいけないと思うんだけど、今回思ったのは、日本の音楽文化っていうのは決定的に違うんだろうなってことだったね。だからこんなに変わらざるを得ないというか、そりゃ変わっちゃうよねって感じだった」
──ちなみに他の国の楽曲も聴かれたんですか?
「うん。他は結構、原型に忠実なんだよね。でも、それじゃ日本人には受けないなって感じ。受けないというか、届かないなって思った」
──そのラインはどこにあるんでしょう?
「やっぱりね、(他の国は)もっと踊りの文化なんですよ。踊るための音楽。でも日本人にとっては聴くためだったり、歌うための音楽だったりするんだよね。シーンとして。だからもっとメロディアスであることとか、コード感だとか、サビが欲しいとか、具体的にはそういう仕掛けを作ることが今回必要だったんだよね」
──ナオトさん自身がゼロからオリジナル曲を作るのとはまた違った思考回路なんでしょうね。
「うん、そうそう。でも色んなアイデアがひらめいた瞬間とかは嬉しかった。どうやったらナオト・インティライミ節にできるのかなって考えてたから、サビとか出てきた時はガッツポーズでしたね」