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様々なスタイルのライブに明け暮れた10thアニバーサリーイヤーも無事終了したスキマスイッチが、20枚目となるシングルをリリースする。浮遊感のあるギターの音色が耳に残る躍動的なロックチューン『Ah Yeah!!』、そしてスキマスイッチのポップ感溢れる『夏のコスモナウト』は、共にスポーツがきっかけとなって作られた楽曲。この2曲を皮切りに、ここからまた次なる展開に向けてスキマスイッチは走り始める。
Photo:駒井夕香 Text:前原雅子

──今回のシングルは、『Ah Yeah!!』が高校男子バレーボール部を舞台にしたテレビアニメ『ハイキュー!!』のオープニングテーマ曲として、かたやカップリングの『夏のコスモナウト』はインターハイ応援歌として書き下ろされた、面白い組み合わせの1枚ですね。



大橋卓弥(以下、大橋)「そうなんですよ。でも作っていくのは難しかったですね。こっちの曲でこれを使ったから、こっちでは使わないとか。そうは言っても同じ人間が似かよったテーマで書くとなると、だいたい同じようなことが出てきがちなので。両方の詞を行ったり来たりしながら、書いているような感じがありましたね」



常田真太郎(以下、常田)「先に『夏のコスモナウト』を書いたんですけど、もう“汗”と“涙”と“明日”って言葉は『Ah Yeah!!』では使えないね、って話したりして」

──使いたいところだけれど(笑)。

常田「すごく使いたかった(笑)。でも、使えなかったですね」

──それにしても『Ah Yeah!!』は、テンポのいいロックチューンですね。



常田「もともとテンポ感のあるものを、というリクエストはあったんです。でもシングルで、このテンポ感で、開けた感じでっていうのは、なかったと思いますね」

大橋「こういうバンドテイストなロックな感じみたいなのも、なかったかもしれない」

常田「何となく僕らの中で、ついにスキマスイッチでも骨太なサウンドができるのかなというのがあって。それで“こんな感じだけど”“いいね、いいね”みたいに進めていったら、こうなったっていう感じなんですよね。今回はサウンド感から全然違う、という狙いがあったので」

──これまでとはちょっと違う音、みたいな狙いが?

常田「ロックみたいなものは、もともと2人とも聴いていて。ただ前は、“スキマスイッチのサウンドってこんなかな”っていうのが頭の片隅にあったんですね。でも、“もういいじゃん”っていう。やったことがスキマスイッチになるみたいな、自分達がカッコいいと思うサウンドがあるなら、そこに嘘をつかないようにしたいねっていうのがあったので。とにかく、この曲は勢いが肝心だと思って」

──本当に疾走感と躍動感のある曲で。

大橋「歌っていても、野外の雰囲気があって。それこそフェスのイメージとか」

──またギターがすごくカッコいいです。

大橋「初めて西川(進)さんにお願いしたんです。何かイメージとして、西川さん=ロックの人っていうのが強かったので、お願いすることがないまま今に至ってたんですけど。今回はロックがやりたかったので、すぐに“西川さんは?”って話になりましたね」

──大橋さんもギターを弾いていますよね?

大橋「弾いてます。僕は西川さんがスタジオにいた日は、西川さんのセッティングで弾きました。ミュージシャンのセッティングって、その人の武器だし、企業秘密みたいなものだから、あんまり見ちゃいけないと思っていたんですけど。西川さんが“いいよ、いいよ、ツマミは適当にいじって”と言ってくれたので、自分のギターを西川さんのセッティングに繫いで弾かせてもらいました」

──やはり何かが違いますか?

大橋「やっぱ感動しますよ。西川さんのセッティングに自分のギターをぶち込んだだけなんですけど。感動して記念撮影しました(笑)」



──ちょっと浮遊感のあるギターの音像で。

常田「西川さんワールドですよね、エフェクティブな音で。ツルッと一回やったのを聴いてもらってから打ち合わせをして、フレーズとか考えていただいたんですけど、最初の一発目でもう“……んはぁぁぁぁ~!”って」

大橋「感動したね~。す~ごいな、これ、この感覚って、と思いました。初めて出会った食材がすごく旨かった、みたいな(笑)。これ、どう説明していいか分かんない、みたいに興奮する感じがすごかったですね」



※続きは月刊Songs8月号をご覧ください。


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