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大人気TVアニメ『ドラゴンボール改』(フジテレビ系)のエンディング主題歌としてもオンエアされている、家入レオのニュー・シングル『純情』。10代最後の夏を迎えた彼女が、今日そして未来への決意を宣言した疾走感溢れるナンバーだ。3rdワンマン・ツアーを終え、大きく成長した アーティスト・家入レオの今を感じさせてくれる1曲となっている。
Photo:秋倉康介 Text:山田邦子

──ツアー・ファイナルだった初のNHKホールからまだ2か月しか経っていないですが(※取材時)、すでに色んなことが変化しているようですね。



「そうなんです。今年10代最後の夏を迎えるんですけど、もっと色んなことが知りたいとか、吸収したい、経験したいっていう欲求がすごくて。自分自身、すでに色んなことが変化している気がします。髪も切りましたし(笑)」

──髪を切ったことで初心に返るじゃないけど、精神的な変化もありました?

「ありましたね。私、デビュー前はこれより短いくらいだったんです。イメージチェンジと言うよりは、音楽を本格的に始めた頃の自分にちゃんと戻りたいというのがあったんですよ。メイクしないと、完全に少年ですけどね(笑)」

──すごく意志を感じるヘアスタイルだと思いますよ。新曲『純情』にも、その変化や意志がすごく表れていると思いました。“アーティスト・家入レオ”としての核心にますます迫ってきたというか。

「楽曲に関しては、自分の中ではそんなに変わった感じがしてなかったんですよ。雰囲気としては『Bless You』(3rdシングル/2012年9月)に近いのかなぁとか思ってたくらいなので」

──いやいや、全然違いますよ(笑)。



「ホントですか? 良かったです(笑)。挑戦して変わっていくことも大切だと思うけど、段階を踏んで、自分の意識しないところで変化が形になってるのってすごく嬉しい。今回は『ドラゴンボール改』のエンディング主題歌として書き下ろしたんですけど、20歳に向かっている私自身も、そしてアニメとしても、未来に向かうというのが1つテーマとして共通してたんですね。なので、素直に自分の気持ちを歌詞にすることができたんですよね」

──『純情』という言葉は?

「別の曲の作業をしていた時の休憩中にこの曲のデモを聴かせてもらったところ、“歌いたい!”ってすぐ思ったんです。その時感じた思いをでたらめな歌詞で歌ってみたら、そこに“純情”って出てきてたんですよね。無意識に出てくる言葉って、今自分が一番歌いたいって求めているものだし、歌うべき言葉なんじゃないかなと思って、歌詞を作っていきました。でも『純情』って会話の中でもあまり使わない言葉だし、ちょっとノスタルジーな感じがしますよね。たぶん私が純文学が好きなのと、映画とかも昔のものを見たりするからかなと思いますけど」

──なるほど。



「小さい頃に思っていたんですけど、“大人になれば、全てから救われる”って感覚、分かります? 大人になったら苦しまないし、悩まないし、葛藤もしないんだろうな。だから大人になるまで頑張ろうって思って生きてきたんですけど、いざ20歳という大人の入口に立った時に、小さい時より色んなことに葛藤してるし、悩んでるし、苦しんでる自分がいたんです。それは、高校生でデビューしたというのもあって、日々のスピードに必死に食らいつくのが精一杯な自分とか、自分を忘れたくないって気持ちが人一倍強いから、せっかくのアドバイスも“私はこれでいいんです”って言っちゃう自分。誰かとの言い争いに勝つことで、無意識だったとしても自分を大きく見せようとしてた自分とか…。あの3rdワンマン・ツアーの頃とか、純粋に私を求めてくれる人の前で歌を歌ってる、そんな自分がすごく恥ずかしくなったんです。ダメだなって」

※続きは月刊Songs8月号をご覧ください。

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