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今年2月にソロ・デビューを果たしたファンキー加藤が、8月に3rdシングル『太陽』を、そして9月にソロ1枚目となるアルバム『ONE』をリリースする。ソロになって初の日本武道館2days、来年1月から始まる全国ホールツアーを前に作り上げた作品には、不安も喜びも、包み隠すことなく吐き出せたからこその強さと清々しさがある。
Photo:駒井夕香 Text:山田邦子

──まずは3rdシングル『太陽』ですが、これはドラマ『ST赤と白の捜査ファイル』(日本テレビ系)の主題歌として書き下ろされたものですか?

「はい。これまでアップテンポのシングルが続いたので、次はグッとBPM(テンポ)を落とした曲になるだろうなというザックリとした案はあったのですが、ドラマの主題歌というお話をいただいてから、改めて詰めていきました。刑事ドラマであり、ヒューマンドラマであること。凸凹コンビがぶつかりながらも心を通わせていく物語だというのを聞いて、“守りたい”というワードが浮かんできたんです。今までラブソングはたくさん作ってきましたけど、“守りたい”という視点はなかったので、いいヒントをいただいたなと思いましたね」

──歌い出しから“君を守りたい”とストレートに歌われていますね。



「人を守るってどういうことだろう? って、自問自答しながらでした。今回は川村結花さんと共作なんですが、まず僕の中にある風景やワードを書き出して、それを1つずつ2人で検討してメロディーに乗せていったんです」

──“守りたい”という感情を歌うにあたって、男女差みたいなものはなかったですか?

「男女差があったから面白かったんですよね。特に大サビの“運命とか奇跡とか そんな言葉に逃げるのはやめよう”は僕が出したワードなんですが、“女性って、運命とか奇跡とかすごく好きだけど大丈夫!?”って言われたりとか(笑)」

──違いは出ますよね(笑)。メロディーに関しては?

「僕は昔からAメロが苦手で、川村さんはBメロが苦手らしいんですよ。なので川村さんに1度Aメロで物語を立ち上げてもらって、僕がパスをもらってBメロを作ってサビに繋ぎました」

──加藤さんが思うBメロの魅力はどういうところにあるんですか?

「Bメロって起承転結の転だと思うんです。例えばAメロで歌っている表の目線を裏からにしてみるとか、1回否定して“こうなんじゃないか”って展開させることもできる。ひねくれた感性をそこに叩き込めるから面白いなって思うんですよ。今回はお互いの得意分野が上手くハマった気がしましたね」

──カップリングはライブでも披露された『FLY』と、今回も季節の花を歌った『ヒマワリノユメ』の2曲ですね。



「もともとスカっぽいアレンジのものをやりたいなと思っていて、時期的に夏っぽさという意味でもヒマワリかなと。『FLY』は『輝け』(2ndシングル/2014年5月)と同じ頃に作っていました。そしたら『めざましテレビ』(フジテレビ系)と“カルピスソーダ”からオファーをいただいたので、『FLY』は朝っぽいイメージで玄関のくだりを加えたり、『輝け』は夏の暑さやエモーショナルな部分を濃くしていったんです。だから僕にとって『FLY』は『輝け』の兄弟みたいな感じかな」

──9月3日にはいよいよソロ1枚目のアルバム『ONE』がリリースされますが、アルバムという形でのリリースはやはり目標の1つでもありましたか?

※続きは月刊Songs9月号をご覧ください。


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