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今年1月にリリースされた3rdアルバム『Coming Up Roses』がスマッシュヒットを記録。さらに音楽ドキュメンタリー映画『LOVE SESSION』に出演するなど、その存在感をさらに増している“さかいゆう”。夏の終わりをテーマにした新作『サマーアゲインEP』にも、個性と普遍性を兼ね備えた、極めて質の高いポップスが収録されている。11月には東京・大阪でデビュー5周年を記念したライブも開催!
Photo:駒井夕香 Text:森 朋之

──まずは映画『LOVE SESSION』のことから。槇原敬之さん、島袋寛子さん、Crystal Kayさん、吉田美奈子さんなど、錚々たるミュージシャンの方々とセッションを繰り広げていますが、さかいさんにとっても貴重な体験ですよね。

「そうですね。僕が好きな方をお招きして、セッションさせてもらったので」



──もちろんパフォーマンスも素晴らしいですが、個人的には槇原さんとのトークもすごく印象的で。さかいさん、槇原さんの顔の骨格と声の関係について話していましたよね。

「好きなんですよね、そういうことを考えるのが。“こういう骨格だから、こういう声が出る”とか、何かと何かを混ぜ合わせることで新しい音を作るというか。そういうことも、音楽の1つの要素だと思うので」

──さかいさんも敬愛する吉田美奈子さんとのセッションはどうでした?

「1970年代から音楽シーンを生き抜いてきた方ならではの厳しさを肌で感じましたね。優しさもあるんですけど、ピリッとした厳しさもすごくあって…。僕は全然厳しさを持ってないですからね(笑)。脱力してる中の、ちょっとした緊張感が好きなんですよ。バックビートでラクにしている中で、一瞬だけ力を入れるというか。そうじゃないと楽器も上手く鳴らないんですよね」

──あえてリラックスしようと意識しているとか?

「いや、そういうことではないです。全然緊張しないんですよ。自分で“失敗したらどうするんだ? 本当に大丈夫なのか?”って不安を煽るくらいでちょうどいいというか。時々、家にいる時の感じでステージに立ってたりしますからね。ちょっとリラックスしすぎかもなと思いながら」



──向いてるんでしょうね、要するに。

「例えばビシッとスーツを着て、緊張感を演出するっていうやり方もあるじゃないですか。エンターテインメントとしてはそれでいいんだろうけど、僕はそこには全然興味がないんです。良い演奏を良い音で聴かせること以外、興味がないんですよね。せっかくスーツを作ってもらっても、演奏のジャマになると思ったら着なかったりしますからね。…って、何の話でしたっけ?」

※続きは月刊Songs10月号をご覧ください。

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