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去年の冬を切なく彩った『I×U』(2013年10月)に続き、今年もSilent Sirenの冬曲がリリースされた。タイトルは『恋い雪』。11月から行なわれている“Silent Siren Live Tour 2014→2015 冬〜武道館へ GO! サイレン GO!〜”でもいち早く披露されてきた、極上のウインター・ラブソングだ。カップリングも含めて確かな手応えを感じているという本作について、4人にじっくり話を聞いた。
Photo:笹原良太 Text:山田邦子

──新曲『恋い雪』はすでにライブでも披露されている楽曲ですね。



あいにゃん「はい。この曲のデモを聴いた時に、雪が舞い降りてくるイメージがあったので、それと恋愛を重ねてみようと思いました。似ている部分が多いなと思ったんですよ。初恋というか、まだ恋を知らない主人公が恋に落ちていくっていうストーリーなんですけど、雪が舞い降りてくるように、突然好きな人が現れるっていう感じが。そこから思いを伝えるか伝えないか…って感じで物語が進んでいくんです」

──この曲の2人はハッピーエンドですね。

あいにゃん「そうですね。正直、結末をどうしようかなって考えたんですけど、サイサイって意外に両思いの曲がないなぁと思って」



ひなんちゅ「隠れ両思いはあるけどね」



すぅ「隠してんの(笑)!? でもあいにゃんが書くやつは両思い系が多くない?

あいにゃん「ごめんね(笑)」



ゆかるん「(笑)」

あいにゃん「去年が『I×U』だったから、そことも差をつけたかったのでハッピーエンドにしました」

──イントロのピアノからすごく雰囲気がありますが、アレンジ面ではどうでしたか?

すぅ「めっちゃこだわったよね!」

あいにゃん「イントロのピアノからバンドインするんですけど、いわゆるバラードじゃないぞ感を出したくて」

ゆかるん「最初はピアノなしで、バンドからだったんだよね。でも冬曲ってことで、ピアノのイントロがあったほうがイメージしやすいんじゃないかとか、結構ギリギリまで話し合って。結果的に、ピアノだけのイントロがあってからのバンドインのほうが、より一層盛り上がる感じだよねってことで」

あいにゃん「お気に入りです!」

ひなんちゅ「ドラムは、基本的にはシンプルなんですよ。細かいフィルとかもそこまでない。その分ベースがすごく動いてたりして、バランスというものをすごく考えることができた1曲でもあります」

すぅ「私も今回はコードのバッキングの裏で鳴ってるギターのフレーズをもっと入れたいとか、ストリングスが『I×U』と比べると今回は大きく出てるから、オーケストラっぽい感じになってバンド感が薄れないようにとか、すごく考えましたね」



──鍵盤の音色の美しさとバンド感とストリングス。それぞれの良さがきちんと出ている1曲ですよね。ライブではどうですか?

ひなんちゅ「最初にデモを聴いた時はストリングスが入ってなくて、アレンジの段階で急にダイナミックな世界観になったんですね。だからライブとかでは、最初ちょっと違和感みたいなのがあったんです。でもストリングスがあると、ライブでも“うわ、キター!”みたいな高揚感がやっぱりすごいんですよね。みんなの演奏がストリングスとガシッと合うと、(実際にやってるのは)ライブハウスでもホールにいるような、スケールの大きな世界観になるんです」


※続きは月刊Songs2015年1月号をご覧ください。

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