http://iwasekeigo.info/
『象になった君の夢』特設サイト http://iwasekeigo-elephant.jimdo.com/
前作『FLOOR』から約5年半。たくさんの出会いや出来事を重ねながら日本各地で歌ってきた岩瀬敬吾が、ミニ・アルバム『象になった君の夢』をリリースした。日記や手紙、写真のように言葉とメロディーを響かせる本作。今回は楽曲にまつわるエピソードを誌面でお伝えすると同時に、都内の公園で行なったインタビューの模様や弾き語りを動画でもお届け! 
Photo:笹原良太 Text:山田邦子

──今回の作品は手売りとWEB販売とダウンロードのみだそうですが、買う方の顔が実際に見えなくても、大切に手渡すような販売のやり方だなと感じました。



「実際、梱包も自分でやってますからね(笑)。サインを添えたり、ノベルティーができればそれも添えたいなとか、色んなことができますし。ライブ会場でも売っているんですが、ずっと応援してくれて、足を運んでくれている方達に直接渡せた時は本当に嬉しかったです」

──まず目に飛び込んでくる、このアートワークも素晴らしいですね。

「これは、うちの息子と娘に貼り絵をさせたんです。ポスター2枚分ぐらいの大きさの紙に象の枠だけ描いて貼らせたんですが、“巨匠達”は飽きるのが早くて、お菓子とかアメとか色んなワイロを渡しながら何とか完成にこぎつけました(笑)。見事ですよね。ジャケットを開くとトビウオもあるんですが、これはカミさんと娘がやってくれました」

──さて、その『象になった君の夢』は実に5年半振りのリリースなんですよね。ここまでの流れをちょっとだけ振り返ってみたいのですが。



「何がキッカケということではないんですが、いい加減甘えすぎていましたので、3年前に事務所を辞めさせていただき、自分でツアーを組むなど、ゆっくりとエンジンを始動し始めました。最初は手探りで色々大変だなと思ったんですが、こういうのって回り始めると、数珠が繋がるようにライブハウスがライブハウスを呼ぶんですよね。先日も北海道だけで10箇所以上やりました。そういうのは昔じゃなかったことだし、やはりどんどん動いていかないといけないなということを学んでいます」

──そのツアーという旅を通して、どんなことを感じていますか?

「何かが得られるだろうっていう気持ちで歩いてると、あんまりいい結果になりませんからね。なるべく自分はいい歌をアウトプットする、それを聴いてもらって、その対価としてみんなに優しくしてもらえたらありがたいなという思いで動いています。毎日どこかの場所を借りて歌わせていただいてるわけですけど、その歌っている場所というのは、僕じゃなくて別の方の生活がある場所。僕はそこを彩るための人間だと思っているので、横柄に歩いたり、何かを得られるだろうなんて思って行くのは大きな間違いだと思ってます。ま、ビールだけはいただきますけど(笑)」

──そこは大事ですね(笑)。今回、この新しい作品に取りかかったのは何かキッカケがあったんですか?



「ほたる日和の早川厚史くんと一緒に旅をしたんですが、彼の地元の帯広で何日かお世話になったんです。そこで景色を見ながら音楽を奏でていると、すごく録音したい衝動に駆られまして。本当に単純なことなんですけどね。それで、旅から戻ったらお互いに作品を作って、もう1回旅に出ようという話になったんです。そうやってモチベーションも上がり、お願いしたいなと思っていたメンバーからも快諾をいただいて。不思議な縁と面白さを感じましたね。驚くくらい、自分が選択したことはベストだったなと思いました」

──曲は最近書いたものなんですか?

※続きは月刊Songs2015年1月号をご覧ください。

X Close

Topページを開く