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大原櫻子の2ndシングル『瞳』。この曲は「第93回全国高校サッカー選手権大会」の応援歌として書かれたもので、彼女自身が初めて作詞に挑戦した楽曲だ。この歌に込められた思いをまっすぐに伝える通常のアレンジはもちろん、カップリングのアコースティック・ピアノ・バージョンや、YouTubeで公開されているアカペラ・バージョンなどもぜひ聴いてみてほしい。飾らない心で歌に向き合う彼女の声の力に、きっと圧倒されるはずだ。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

──2ndシングル『瞳』は、大原さんご自身の作詞ですね。



「はい。いつかは自分で作詞してみたいなと思っていたのですが、最初から全部自分で書くのはちょっと自信がなかったんですね。それで今回は亀田(誠治)さんが書いてくださったベースの部分に、自分が感じた言葉を提示しながら作り上げていきました」

──作詞という作業は初めてだったんですか?

「初めてです。(制作するにあたって)これまでとは違う緊張感もあったし、責任感みたいなものも感じながらでした」

──この曲は“第93回全国高校サッカー選手権大会”の応援歌なんですよね。

「そうなんです。歌詞を書くにあたって、亀田さんから“作詞をするんだったらこれをぜひ見てほしい”ってことで、『最後のロッカールーム』という高校サッカーのドキュメンタリーDVDをお借りして見たり、実際に高校サッカーの試合も見に行かせてもらいました」

──行ってみてどんなことを感じました?

「応援歌を歌うということに対しての気持ちがすごく変わりましたね。変わったというか、これはもう飾っちゃダメだなとか、色々言って説明をするんじゃなくてストレートに届けようとか、そういう気持ちにすごくさせられました。だから、タイトルもシンプルに『瞳』。心底好きなことをやってるんだっていう選手達のまっすぐでキラキラした瞳や、応援席から見守る人達、厳しくも優しい監督の瞳がとても印象的だったんです」

──行ってみないと感じられなかったものがきっとあったんでしょうね。



「行かなかったら、こんなにまっすぐな曲にはなっていなかった気がします。想像だけで描いたものだと、きっと歌い方も変わってきたと思うんですよ。行ってみて、やっぱり正直に歌いたいなって思ったし、目の前で真剣にサッカーに打ち込んでいる選手達を見たからこそ、私もより一層真剣に歌いたいと思ったんです。何でそこまで一生懸命になれるんだろうって思う部分もあったけど、自分が部活で水泳をやっていた頃のことを考えると、確かにがむしゃらだったなと思うし、そのあとについてくる結果が言葉で言い表せないくらい嬉しかったなってことを思い出したりもしたんですよね」

※続きは月刊Songs2015年2月号をご覧ください。


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