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独学でギターを弾き始め、路上ライブをスタートさせたのが小学生の時。その後、本格的に始めたツイキャスでは視聴者数が累計175万人を突破するなど、これまでにもたくさんの話題を集めてきたのが現在17歳のシンガーソングライター・井上苑子だ。興味深い子どもの頃の話、そしてデビュー・ミニ・アルバム『#17』について聞いた本誌のインタビュー、動画でお送りする “ソノコノソノコト”をお楽しみください!
Photo:ササハラリョウタ Text:山田邦子

──ギターを始めたのはいつ頃ですか?



「今17歳なんで、6年前ですね。でも歌はもっと前からで、3歳の頃にボン・ジョヴィの『イッツ・マイ・ライフ』を歌ってたのは自分でもよく覚えてます。お母さんがボイストレーナーをしてるので、物心ついた頃からずっと歌が横にあった感じです」

──お母さんがボイストレーナーって、毎日レッスンみたいな感じですか(笑)?



「いやいや、結構自由に歌わせてくれてます。でも、なぜかバラードになると“ちょっと今のとこさ、アレちゃう?”みたいに言う(笑)。あと、私は小学校の頃にいきものがかりさんが大好きでよく歌ってたんですけど、“(吉岡)聖恵ちゃんの声、聴いてる? 聖恵ちゃんの声、めっちゃ笑ってるやろ! お前、笑ってへんやろ!”とか、めっちゃ言われてましたけど(笑)。ちなみに今、実際にレッスンを受けてるのはお母さんじゃなく別の先生です」



──小さい頃からプロになりたいと思ってたんですか?

「中3ぐらいからです。小学生の頃から路上でも歌ってたし、ライブもやらせてもらってたけど、それは歌うのがただ好きで、私の歌をただ聴いてほしいっていうだけやったんです。やめたいと思ったこととかないですね。これは自分の性格なんでしょうけど、褒められるのがめっちゃ嬉しいんですよ(笑)。“私、できる〜!”って、舞い上がっちゃう(笑)。勉強もできないし、何もできないけど、歌では褒めてもらえるからそれだけで嬉しくて」

──でもそういうのは、もっと歌いたいっていうパワーになりますよね。

「なりますね。レッスンとかでもそうなんですけど、毎回同じ歌い方をしてると聴いてる人も飽きちゃうだろうし、もっと別の表現ってできひんのかな? っていう疑問も生まれてくるので、歌うたびに違う歌い方というか表現をしてみたりもするんです。例えば、それまでずっと“悲しい”と表現してたものを、“「悲しい」の裏にもしかしたら「嬉しい」があるかもしれない”っていう歌い方にしてみたり。そういう考えがどんどん生まれてくるから楽しいんですよね。ライブもそう。毎回、もっともっとやりたいなって思うし」



──これまでカバーも色々歌われてますが、選曲を見ていると、ちょっと世代が上の楽曲も多いですよね。

「それはお母さんの影響というよりも、自分が歌ってて楽しいと思うのが、たまたまそういう曲なんです。歌ってて気持ちいいんですよ。『レイニー ブルー』(德永英明)とか、『歩いて帰ろう』(斉藤和義)とか。もうね、めっちゃ調べるんです。例えば“昭和 人気”とかでググる(笑)。最近すごくハマってるのは、中島みゆきさんの『化粧』です。これはボイストレーナーの先生がすごく好きって言ってて、聴いてみたらもう心奪われてしまって。何て言ったらいいのかな? 今の曲ってだいたいキャッチーでポップだったりするけど、その正反対。メロディーも中島みゆきさんならではだし、その時々の感情で歌ってる気がして。今だったらキレイに直してしまうようなところも、揺れてる感じで、感情のままに歌ってる。こういうところから伝わってくる感性、すごいなぁって感動しました」

※続きは月刊Songs8月号をご覧ください。

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