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EXILE加入から10年目に突入するEXILE TAKAHIROが、自身のキャリアの集大成ともいうべき作品集『the VISIONALUX』(ザ・ヴィジョナリュクス)をリリースする。初回限定となる豪華版では、“EXILE”“ソロ”、そしてGLAYのHISASHIらと結成したバンド“ACE OF SPADES”という3つのプロジェクトを、それぞれ音源、映像、写真集で表現。貴重なドキュメンタリーや最新のビジュアル、そして書き下ろしのソロ楽曲など、TAKAHIROのすべてが網羅されたアイテムだ。
Photo:外山 繁 Text:山田邦子

──ものすごいボリュームのアイテムが完成しましたね。



「そうですね。もう、全部入りです(笑)」

──こういった作品集を作ることになったキッカケは何だったんですか?

「もともとは、HIROさんからご提案いただいて。EXILE加入からいよいよ10年目に突入するんですが、また新たなTAKAHIRO像を打ち出していくというか、新たな域に足を踏み入れていくタイミングだと思うんです。なので、ここでひと区切りというか、集大成のようなものを作ることで、自分自身もこれまでのことを整理し、一緒に歩んできてくださったファンの皆さんと共に振り返りながら楽しめるようなものを作れたらいいんじゃないかと。EXILEとしてはもちろん、ソロ活動、ACE OF SPADESという3つの活動を、音と映像と写真集で表現しているんですが、写真集なんかは特に、自分でもビックリするぐらいの量になりました(笑)」

──かなり見応えありそうですが。

「この写真集もHIROさんのアイデアです。“自分好き”で、ものすごいナルシストで制作したわけではないと、この場をお借りしてお伝えさせていただけたら(笑)」

──分かりました(笑)。

「昔の写真もありますし、撮りおろしもたくさんあります。自分自身も当時のことを思い返したりしながら作れましたし、本当にいい思い出が詰まった作品になりました」

──写真で振り返るだけではなく、“EXILE SIDE”には、これまでのドキュメンタリーDVDも収録されているんですよね。

「はい。恥ずかしくて自分じゃ見ていられないような映像もあるんですが、これも現実(笑)。ファンの皆さんに支えていただきながら、ここまで活動してくることができましたし、当時のことを思い出したり、初心を取り戻したりと、見ていると、色んなことがフラッシュバックしますよ」

──この作品集は、ご自身にとっても貴重な記録なんですね。

「そうですね。この作品集は、自分が今までやってきたことを分かりやすく説明できる名刺みたいだなと思っていて。(総重量3kg超えなので)名刺のように持ち歩ける重さじゃないですけど(笑)、本当にありがたい環境で、一流のスタッフの皆さんにお力添えをいただきながら作ることができました。これまで、EXILEのヴォーカルTAKAHIROというところから始まり、1つの夢を叶えたらまた新たな夢が生まれて、その都度課題ができたり反省したりの繰り返しで、少しずつ(表現の幅が)広がっていきました。ソロをやらせていただくこともできましたし、憧れでもあったGLAYのHISASHIさんとバンドを組むというチャンスもいただけました。そこから、もともと好きだったロックのアプローチもできるようになってきたんですが、本当に1つ1つなんです。一気に叶えてきたわけじゃなく、1つずつ、少しずつ。そこには壁があってくじけることもありましたし、反省すべき点もたくさん見つかりました。でも、紆余曲折しながらも1つずつ乗り越えてこられたのは、スタッフの皆さんやファンの皆さんがいてくださったから。だから今がある。学ぶこともたくさんあったこの濃い9年間を1つの作品にできるなんて夢にも思っていなかったけど、少しでも皆さんに喜んでいただけたらいいなという思いも込めて作らせていただきました。きっといつまでたっても色褪せない、思い出深い作品になっていくんだろうなと思っています」

──ではここからは“EXILE TAKAHIRO SIDE”、初のソロ・アルバムについてうかがっていきたいと思います。

「今回のために書きおろしたものもありますが、温めていた楽曲が半分くらいあるんです。『You』なんて3〜4年前にプリプロもしてチャンスを見計らっていたんですが、今回やっと収録できることになりました

──『You』は作詞が松尾 潔さん、作曲が川口大輔さんというゴールデンコンビの楽曲ですね。

「この曲に関しては、いつの時代になっても色褪せない名曲になってくれたらという思いがあります。すごくオーガニックな楽曲だと思うので、自分としてもピュアな気持ちで向き合えるし、歌詞が真っ直ぐ胸に突き刺さる。個人的にもすごく好きな曲ですね。もちろん、当時もベストを尽くしていたんですが、聴き直してみると、正直聴けたものじゃなかったので、今回新たにレコーディングし直しました。松尾さんも“生まれ変わったね”っておっしゃってくださいました。素直に真っ直ぐ歌える曲なので、弾き語りでもしながら皆さんの前で歌うことができたらいいなと思っています」

※続きは月刊Songs10月号をご覧ください。

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