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ダンス/ボーカルの卓越したスキルを武器に、圧倒的かつ個性的なエンターテインメントを体現し続ける三浦大知から5thアルバム『FEVER』が届けられた。シングル『Anchor』(2014年3月)、『ふれあうだけで 〜Always with you〜/IT'S THE RIGHT TIME』(2014年12月)、『Unlock』(2015年2月)、『music』(2015年6月)を含む本作のテーマは、ずばり“FEVER(熱狂、興奮)”。海外作家とのコラボレーションも増え、未知の熱狂、興奮が広がる本作について、彼自身にたっぷりと語ってもらった。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:森 朋之

──まずは『FEVER』というタイトルのことから聞かせてもらえますか?



「『FEVER』には興奮とか熱狂という意味があるんですけど、興奮や熱狂にも色んな種類があると思うんですね。みんなで手を挙げてバーッと盛り上がることもそうだし、1人でグッと感動して涙を流すこともそうだし。色んな角度から、興奮、熱狂を表現することにチャレンジしてみたいなって」

──そのコンセプトはタイトルチューンの『FEVER』にも反映されていますね。

「デモに付いていた仮タイトルが『FEVER』だったんですけど、この曲がすごく好きだったんですよね。ワーッと盛り上がる感じではなくて、大人の余裕感がある曲なんですけど、そのタイトルが『FEVER』っていうのがすごく素敵だなって。この曲と出会たことが、“色んなFEVERを表現したい”ということに繋がったんだと思います」

──派手に盛り上がるだけがFEVERではない、と。そう考えると、日々の生活の中にも色んなFEVERがありそうですね。

「うん、そうだと思います。音楽もそうですけど、“いい”と思うものと出会えると興奮しますからね。例えば靴もそうじゃないですか。“超カッコいい! 自分のためにデザインしてもらったみたいだな”とか。この前、ドリカムさんのフェス(7月19日に行なわれた“MBS presents 私のドリカム THE LIVE in 万博公園”)に出演させてもらって、ドリカムさんの器の大きさを感じられたことにもすごく興奮したし。生きていると、色んな興奮に出会えるんじゃないかなって」



──おいしいものを食べた時も、気持ちが上がりますよね。

「ありますね! 昨日まで長崎にいたんですけど、“地タコ”がめちゃくちゃ美味しかったんですよ。ガッツポーズでした(笑)」

──(笑)。“FEVER”を察知するアンテナを敏感にしておくことも大事ですね。楽曲の制作に関してはどうですか?

「自分の気持ちに素直になって“いい”と感じるものをやるっていうスタンスは、前作と変わってないですね。あと、今年はハッピーなものを作りたい、みんなが楽しくなれるような曲をやりたいというざっくりとしたイメージがあって。去年、事務所の後輩のアーティストがすごく楽しんでパフォーマンスしているのを見たのも、1つのキッカケだったんです。こういうハッピーでポジティブな感じが連鎖していくのって、最高だなと思って」

──なるほど。

「あと、初めて一緒に組むクリエイターの方も多かったんですよ。そこでは新しいチャレンジもしっかりできたんじゃないかなって。前作『The Entertainer』(2013年11月)で振り切ったものを作れたという手応えがあったから、もっと色んな場所に出かけられるようになったのかもしれないですね」

──確かに音楽性の幅はさらに広がってますよね。ダンスミュージックであることは意識しているんですか?

「いや、あまり気にしてないですね。ライブが好きだし、ライブをやっていたいタイプだから、そこは無意識のうちにイメージしているのかもしれないけど。視覚的な要素だったり、ステージでの動きは思い描いていることが多いですね」



──アルバムの新曲についても聞かせてください。まずはリードトラックの『SING OUT LOUD』。まさにライブでの高揚感、ステージとフロアの一体感が生まれそうな曲ですね。

※続きは月刊Songs10月号をご覧ください。

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