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メジャー・デビュー後、初のシングルは豪華両A面でのリリース。『虹の向こうへ』はフジテレビドラマ『南くんの恋人〜my little lover』オープニングテーマ、『星月夜』(ほしづくよ)は10月より上演される舞台『幻の城〜戦国の美しき狂気〜』(何と、天月 -あまつき-本人も出演!)のテーマソングとして大抜擢された。心温まる優しいブライトサイド、かたや日本美が漂う激しいダークサイド。その振り幅を見事に歌いこなす彼は、この2曲をどう表現しているのだろう──。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:恒川めぐみ

──今日の撮影はいかがでした?



「前回もそうでしたけど、毎回、光の使い方がすごいですよね。幻想的で。撮影している時は仕上がりが全く想像できないんですけど、誌面になった時が楽しみです!」

──今回は『虹の向こうへ』『星月夜』という両A面シングルになりましたが、両極にあるような2曲なので、それぞれの表現方法を比べてみようと思います。まず、制作はどんなふうに進んでいったのでしょう?

「あらかじめタイアップのお話はいただいていて、『虹の向こうへ』はドラマ『南くんの恋人〜my little lover』オープニングテーマ、『星月夜』は舞台『幻の城〜戦国の美しき狂気〜』のテーマソング、というそれぞれの世界観が明確に分かっていたんです。なので、各作品に沿って1曲ずつ丁寧に歌詞を書いていきました。わりと同時期に両方のお声掛けをいただいたので、ほぼ同時進行ではあったんですけど(笑)」

──ワクワクしました?

「はい。シングルを出すのは初めてですし、大きなタイアップをいただいたので、いまだにドキドキしています(笑)」

──アルバム『Hello, World!』(2014年7月)でメジャー・デビューされたので、シングルをリリースするのは今回が1作目。今までとはまた違った意気込みをお持ちだったのかな、と。

「そうですね。アルバムの場合は1枚の作品を通して、各曲にテーマやコンセプトを乗せながらまとめていく作業だったんですけど、今回は各曲が独自のテーマを持っているので、曲単体、個別で生きるような作り方をしていきましたね。そういう作り方は、今まではなかなかなかったことなので新鮮でした。1曲ずつ、じっくり聴いてもらえるような作品にしたいなという気持ちが強かったです」



──1曲1曲を生かす。

「とにかく各曲にテーマがはっきりしていたので、そこからはずれないように意識しながら自分なりに言葉を見つけて歌詞を書いていったんですよ。特に『星月夜』みたいな和風の曲に詞をつけるのは初チャレンジだったので、かなり気合いが入っていましたね(笑)。『虹の向こうへ』のほうは、ドラマのテーマソングということと、もともとの原作もドラマティックなお話なので、その物語のキラキラした感じが出せたらいいなと」

──やはり楽曲ができてからの作詞だったんですよね?

「そうです」

──では初めてメロディーを聴いた時点で、すでにある程度、各曲の世界観は完成していた?



「そう思います。『虹の向こうへ』は、僕がずっとお世話になっているタルタさんという作家さんに曲を書いていただいたんですけど、その方もドラマのことを考えて、すごくキラキラした…“虹”というキーワードはドラマサイドから先にいただいていたので、タルタさんもそのイメージでメロディーを作ってくださったみたいで。なので、ドラマの雰囲気や空気感を大事に作ってくださったんだなぁと、聴いてすぐに感じました。それは『星月夜』も同じです。楽曲はKoTaさんと原田雄一さんという方が共作してくださったんですけど、舞台と連動した“和”がテーマで。漠然とした和風というよりは舞台で上演されるだけあって、しっかりとストーリーを持った作品のテーマソングなので、戦国時代の疾走感を表現しつつ、命を懸ける者達の切なさを背負ったメロディーラインを作ってくださったんだなと思いました。どちらも素敵なメロディーです」

※続きは月刊Songs10月号をご覧ください。

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