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ザ・クロマニヨンズが9枚目のオリジナル・アルバム『JUNGLE 9』をリリース! 9月にリリースされたシングル『エルビス(仮)』(2015年7月クール 日本テレビ系土曜ドラマ『ど根性ガエル』主題歌)を含む本作には、聴いた瞬間に“うわー!”と叫びたくなるロックンロールが12曲収録されている。“ずっと同じなのにいつも新しい”という感覚も、このバンドの大きな魅力だ。今回も甲本ヒロト&真島昌利にインタビュー。「物事を深く考えるとつまんなくなるよ」(真島)と言われながらも、曲にまつわるエピソードをアレコレ聞いてみた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:森 朋之

──ニュー・アルバム『JUNGLE 9』、文句なく素晴らしいです! 順不同で曲のことを色々聞きたいと思います!



真島昌利(以下、真島)「うん」

──まずは『中1とか中2』。これはもちろん、中学生の時のことがテーマになってるんですよね?

真島「曲自体は別にそうじゃないよ。歌詞はそうかもしれないけど」


──マーシー(真島)さんが中1、中2の頃って、どんな少年だったんですか?

真島「僕自身が? うーん、冴えない子どもだったよ。ロックが好きな」

──将来のこととか考えてました?

真島「将来とかは考えてないけど、とりあえずギターを弾けるようになりたいとは思ってたかな」

──ヒロトさんは中学時代のことって覚えてます?

甲本ヒロト(以下、甲本)「断片的には。中学に入学して、すぐにロックを好きになって。それがロックかどうかは分からなかったけどね。ラジオから聴こえてきたから」

──“何だこれ!?”という感じですか?

甲本「うん。友達と会話とかもなかったし、1人で“これは何だろう?”って。音楽に興味があったわけではないし、音楽なんかで感動するわけないと思ってたから。レコード屋に行っても何を買っていいか分からないし、誰に聞いていいかも分からなくて。だからずっとラジオをかけてた。気に入った曲があったらエアチェック(録音)して」

──いいと思う曲が聴こえてくるまで待ってるんですか?

甲本「歌が流れる番組なんだなと思ったら、カセットに録音してたんだよね。その中に“いいな”と思う曲もあるんだけど、今みたいに編集できないじゃない? だから、演歌も何も全部カセットに入ってたよ(笑)。そのうちに“こういうのが好きなんだな”というのがだんだん見えてきて、“ロックが好きなんだ”って分かってきたのが中1とか中2」

──その頃の“うわー、すごい!”という感覚は今も続いているんですか?

甲本「うん。今聴いても“うわー!”ってなるよ」

──では続いて『俺のモロニー』。この“モロニー”はラリー・ウィリアムス(※アメリカ出身で、1950年代後半のニューオリンズR&B/ロックンロールを代表するシンガー)の『ボニー・モロニー』からきてるんですか?

甲本「まあ、歌詞ですからね。好きなように取ってもらえれば。『ボニー・モロニー』の邦題って『マカロニ・ボロニー』だったよね?」


真島「うん」

甲本「たぶん“マロニーちゃん”と何らかの関係があると思うんだけど(笑)」

──(笑)。この曲の冒頭の歌い方がめちゃくちゃカッコ良くて。すごく根本的なことなんですけど、歌って自己流ですよね?

甲本「そうですね。教えてもらったこととか、あんまりないです。だから、今でも正解が分からないんですよ。どうしたらいいかよく分からないから、出たとこ勝負です!」

──“こんなふうに歌おう”とかも…。



甲本「ないです。“こんな歌い方したい”って狙えたらいいんだけど、そういうのは特にないので。ワーッとやって、録音したものを聴いて、“あ、今日はこんなふうに歌ったんだな”っていう」

※続きは月刊Songs11月号をご覧ください。

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