ザ・クロマニヨンズ *撮りおろし5ページ |
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──ニュー・アルバム『JUNGLE 9』、文句なく素晴らしいです! 順不同で曲のことを色々聞きたいと思います!
真島昌利(以下、真島)「うん」
──まずは『中1とか中2』。これはもちろん、中学生の時のことがテーマになってるんですよね?
真島「曲自体は別にそうじゃないよ。歌詞はそうかもしれないけど」
──マーシー(真島)さんが中1、中2の頃って、どんな少年だったんですか?
真島「僕自身が? うーん、冴えない子どもだったよ。ロックが好きな」
──将来のこととか考えてました?
真島「将来とかは考えてないけど、とりあえずギターを弾けるようになりたいとは思ってたかな」
──ヒロトさんは中学時代のことって覚えてます?
甲本ヒロト(以下、甲本)「断片的には。中学に入学して、すぐにロックを好きになって。それがロックかどうかは分からなかったけどね。ラジオから聴こえてきたから」
──“何だこれ!?”という感じですか?
甲本「うん。友達と会話とかもなかったし、1人で“これは何だろう?”って。音楽に興味があったわけではないし、音楽なんかで感動するわけないと思ってたから。レコード屋に行っても何を買っていいか分からないし、誰に聞いていいかも分からなくて。だからずっとラジオをかけてた。気に入った曲があったらエアチェック(録音)して」
──いいと思う曲が聴こえてくるまで待ってるんですか?
甲本「歌が流れる番組なんだなと思ったら、カセットに録音してたんだよね。その中に“いいな”と思う曲もあるんだけど、今みたいに編集できないじゃない? だから、演歌も何も全部カセットに入ってたよ(笑)。そのうちに“こういうのが好きなんだな”というのがだんだん見えてきて、“ロックが好きなんだ”って分かってきたのが中1とか中2」
──その頃の“うわー、すごい!”という感覚は今も続いているんですか?
甲本「うん。今聴いても“うわー!”ってなるよ」
──では続いて『俺のモロニー』。この“モロニー”はラリー・ウィリアムス(※アメリカ出身で、1950年代後半のニューオリンズR&B/ロックンロールを代表するシンガー)の『ボニー・モロニー』からきてるんですか?
甲本「まあ、歌詞ですからね。好きなように取ってもらえれば。『ボニー・モロニー』の邦題って『マカロニ・ボロニー』だったよね?」
真島「うん」
甲本「たぶん“マロニーちゃん”と何らかの関係があると思うんだけど(笑)」
──(笑)。この曲の冒頭の歌い方がめちゃくちゃカッコ良くて。すごく根本的なことなんですけど、歌って自己流ですよね?
甲本「そうですね。教えてもらったこととか、あんまりないです。だから、今でも正解が分からないんですよ。どうしたらいいかよく分からないから、出たとこ勝負です!」
──“こんなふうに歌おう”とかも…。
甲本「ないです。“こんな歌い方したい”って狙えたらいいんだけど、そういうのは特にないので。ワーッとやって、録音したものを聴いて、“あ、今日はこんなふうに歌ったんだな”っていう」