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今年初のリリースとなるシングル『LINE』は、大人気テレビアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』(テレビ東京系)のオープニングテーマ曲。6/8拍子の曲は、リズムに乗ってうねるように巡るメロディーがクセになる楽曲。ずっしりと耳に響くサウンドや、意味深長な歌詞、コーラスワークを含めたボーカルなども印象的な意欲作となっている。カップリングの『ハナツ』は、熱く純粋な姿をストレートにとらえたバラード。また新たな地点に立ったスキマスイッチを感じる、23枚目のシングルだ。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:前原雅子

──『LINE』は約1年振りの新曲になるんですね。



常田真太郎(以下、常田)「そうなんです。ツアー追加公演の前に“NARUTO”のオープニングテーマのお話をいただいて、ツアーが終わってから書き下ろしたんですけど」

──前回のシングル『星のうつわ』(2014年12月)は『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』の主題歌でしたから、2度目の“NARUTO”になりますね。今回は“NARUTO”側から何かリクエストなどありましたか?

常田「エモーショナルなものっていうお話がありました。これまでテレビアニメの“NARUTO”のほうは、4つ打ちのアップテンポの曲っていう流れがずっとあったので、それを変えていいのかどうかっていうことを、まず考えたんですね。僕らとしては、ちょうど♪タタタ、タタタ~っていうハチロク(6/8拍子)と言われるタイプの曲をやりたいと思っていたので」

大橋卓弥(以下、大橋)「まずそのアイデアがあったので、それが“NARUTO”さんに合えばいいねってところで始めていって。結果、気に入ってもらえたので良かったなぁと」



──曲作りはスムーズでしたか?

常田「これ、どうだったっけ……? 卓弥が曲のイメージみたいなものを持ってきて……」

大橋「2人の中でハチロクでトライしたいっていうのがあったので、じゃあ先入観なく作ってみようってことになったんですよね。その場で、こんな感じかなぁって言いながら」

常田「あ、そっか、長回ししたんだよね」

大橋「そそそそ」

常田「作業してる間、ずっとパソコンで録りっぱなしにしておくんです。関係ない話をしてる時もずっと。で、いいメロディーが出たら、パッとパソコン内に目印の旗を立てて。さっきの良かったねっていうのは、聴き直してみたりして」

──それを切り口に曲を広げていったり。

常田「そうです。初めから構築していく作り方や、メロディーをひとまず置いてアレンジを作っていく作り方の時は、長回しはしないですけど。話すまでもなくお互いが持ってるイメージは同じなんだけど、まだ細かいとこは決まってない、っていう時に長回しをしますね」

──イメージはあるけど、まだ海とも山とも決まってないところからだんだん的が絞られていく、という作り方。

常田「そうですね。だいたいギターを横に置いて、ソファに座ってあーだこーだやってるんですけど。その最中に卓弥がギターを持ったり、また置いたりを繰り返すんですね。でも“来たな!”って時はギターの持ち方が違うんですよ」

──グイッと?

常田「ガッと手にとって歌い出した時は、“おぉー!”っていうことが多い。その前はドライエリアに出て行ったり、コーヒーを飲んだりウロウロしたりしてるんですけど」

大橋「今さんざん長回しっていう作り方を確立してるように言ってますけど、人が鼻歌を歌ってるのを勝手に録ってるわけで(笑)」

──そうとも言えますね(笑)。

常田「まぁ~ね」

大橋「僕はパソコンのどこのボタンを押したらいいのか分からないから、勝手に録られちゃってるという」

──えっ、パソコンが分からない……?



大橋「はい。いや、僕だって一応パソコンは持ってますよ。それでマウスを動かして録音ボタンをポチッと押すことはできるんですけど、途中で編集したりはできないので。だからこれ(←インタビュー録音用のICレコーダー)と同じような使い方ですね、僕のパソコンは。基本、間違えたら最初からやり直す」

※続きは月刊Songs11月号をご覧ください。

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