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女優としても活躍中の大原櫻子が、4thシングル『キミを忘れないよ』をリリースする。この曲は12月に公開される『映画ちびまる子ちゃん』の挿入歌であり、原作者のさくらももこ氏が作詞を手掛けたことでも話題となっている楽曲だ。懐かしいような温かさと、胸を締め付けるような切なさ。シンガーとして表現の幅をグッと広げたラブバラードとなっている。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

──新曲『キミを忘れないよ』を最初に聴いた時の印象はどうでした?



「今回はまず歌詞を最初にいただいていて、そのあとに、亀田(誠治)さんが曲を作ってくださったんです。でき上がった時はもう想像を遥かに超える素晴らしさになっていて、鳥肌が立ちました」

──それぐらいの感動があった、と。



「最初の歌い出しとその伴奏のピアノが、もうそれだけで泣けるというか。すごく切ないなぁ、でも同時に、カワイらしさもある曲だなぁって思いました」

──この曲は『映画ちびまる子ちゃん』の挿入歌であり、原作者のさくらももこさんが作詞をされたんですよね。

「そうなんです! 初めてももこ先生の歌詞を歌わせていただいたんですけど、新鮮さや嬉しさがある一方で、すごく歌い馴染みのあるような感覚があったんです。たぶんそれって、ももこ先生はご自分の作品で色んな役を描いていらっしゃるし、作曲してくださった亀田さんも色んなアーティストに歌詞を書いているからかなって」


──なるほど!

「ちびまる子ちゃんといえば“ピーヒャラ、ピーヒャラ”のイメージだったので(笑)、意外だったけど、より感動がありました。まるちゃんのピュアさとかカワイらしさがすごく感じられる歌詞ですよね。最近のアニメって、特に映画となるといわゆる子ども向けって感じじゃないですよね。大人も楽しめるものがすごく多いので、ぜひ『映画ちびまる子ちゃん』を通して、色んな人にこの歌を聴いてもらえたらなぁと思います」

──櫻子さんにとって、『ちびまる子ちゃん』という作品はどういう存在ですか?

「それはもう、小さい頃からよく見てたアニメですからね。クスッと笑えるんだけど、大人になった今でもズキッとするようなところもあって、本当に幅広い世代に愛されてる。日本を代表するアニメだなって思っています」

──実際に歌ってみて、どんなことを感じましたか?

「この曲は“ボク”と“キミ”なので男の子からの目線なんですけど、すごくカワイらしさもある世界観なので、男らしくとかは全く関係なく歌わせてもらいました。歌詞の中に“ひまわりのような 女の子を見つけたんだ”とか、“おひさまみたいな 女の子に出逢ったんだ”ってあるんですけど、男の子がそんなふうに表現するのって、1人の女子としてすごく嬉しくなりました。幸せな気持ちで歌わせてもらいました」

──私は最初に歌詞を読んだ時、“あ、櫻子ちゃんのことだ”と思いましたけどね(笑)。

「ホントですか(笑)!? 嬉しい! あと、誰かの恋愛をそばで見ている時ってすごく楽しいじゃないですか。話を聞いていても見ていても、“何、もう! キュンとするわ”みたいな(笑)。この曲は、歌っていてそういう感覚もありましたね」

──自分の初恋を思い出したりは?



「そう! 歌っていて思い返したりもしました(笑)。私の初恋は小学1年とか2年の頃で、いつもみんなと一緒にいるような人なんだけど、ちょっとミステリアスな男の子だったんですよ。一緒にいたかったからいつもトコトコ付いて回ってたりしてたんですけど(笑)、告白もできないタイプなので、そのまま終わりました。でも人を好きになる時のドキドキとか、他に好きな子がいるのかなっていう不安とかはきっと変わらないし、忘れないですよね。この曲にもそういう部分はあるので、歌いながら思い出したのかなぁって思いました」

※続きは月刊Songs11月号をご覧ください。

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