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安室奈美恵とのコラボレーション・シングル『REVOLUTION』(2015年9月)が約10年振りにオリコンウイークリーランキングTOP10入りするなど、本格的な再始動を果たしたCrystal Kayから約3年振りとなるオリジナル・アルバム『Shine』が届けられた。『REVOLUTION』の他、ドラマ『オトナ女子』(フジテレビ系)の挿入歌『何度でも』(配信中)、今市隆二(三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE)とのコラボによる『Very Special』(洋楽カバー)などが収録された本作には、ブラックミュージックを日本語のポップスに結びつける、彼女一流のセンスがしっかりと息づいている。
Photo:秋倉康介 Text:森 朋之

──完全なカムバックを証明する素晴らしいアルバムだと思います。『Shine』というタイトルからも、ポジティブな気分が伝わってきますね。



「タイトルは結構ラフな感じで決まったんです(笑)。最初は“almost thirty”(ほとんど30歳)なんて冗談で言ってたんですけど──『almost seventeen』(2002年10月)というアルバムがあるから(笑)──『Shine』が一番いいのかなって。自分に対して言っているところもあるんですけど、“輝け!”みたいな前向きな曲が多いので。自分自身もそういう気持ちだし、私と同世代(20代後半)の人達も“ちょっとヘコんでいたけど、これから頑張れるかも”という時期なんじゃないかなって。それぞれの人にはそれぞれの輝きがあると思いますし、だから自信を持って前に進んでほしいんですよね、やっぱり」

──ミュージシャンやシンガーだけではなくて、どんな仕事をしていても“この先、どうなるんだろう?”って思う時期がありますからね。

「特に女性の場合は25歳くらいで“これからどうしよう?”と思うみたいで。身体もどんどん変わってくるし、一瞬、危機的な時期が来るというか。その後、小さい成功を重ねて自分に自信がついて、“よし!”ってなれるのが30歳くらいなのかなって。ここ2年くらい、友達とごはんを食べていても、そういう感じの話になることが多いんですよ」



──Crystal Kayさんの場合、ニューヨークで活動した時期もあって。それも新しいトライですよね。

「そうですね。その夢は今もあるんですけど、小さい時から“世界に自分の歌を届けたい”という気持ちがあって。アメリカの音楽業界を知っている方に“日本で成功したアーティストがアメリカのプロデューサーと組むことはよくあるけど、本当に向こうでやろうと思ったら、その場所に行ってコミュニティーに入ったほうがいい”と言われたんです。前のアルバム(『VIVID』/2012年6月)を出して、ライブが終わったタイミングでレコード会社のディレクターも“行くなら今じゃない?”って言ってくれて。最初は2〜3か月のつもりだったんですけど、その期間だと何も始まらないし、結局、行ったり来たりしながら2年くらいニューヨークにいたんです」

※続きは月刊Songs2016年1月号をご覧ください。

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