──前作『デスペラード』はイーグルスの名曲を日本語でカバーしたものでしたが、反響はかなり大きかったんじゃないですか？



KYOHEI「そうですね。ドラマ（TBS系『ホテルコンシェルジュ 』）のテーマソングでもあったので、色んな方に聴いていただけて嬉しかったです。でも意外だったのが、やっぱり世代なのか、原曲を知らないって方も多くて」

MITSUAKI「インストアライブとかでも、そういう声をよく聞きました」

KYOHEI「普通にHoney L Daysの新曲だと思ってた人もいらっしゃったようなんですけど、逆に、音楽ってこうやって世代を超えていくんだなって思いましたね。僕らはハモったりするし、歌詞も日本語になってたのである程度変わることは分かってましたけど、その中でも、やっぱり僕らが好きで昔から聴いていた原曲のいい部分をちゃんと残さなきゃって意識で作り上げました」

──そのシングルから3か月というスピードで、新曲『リスタート』がリリースされます。

KYOHEI「今回はドラマ『青春探偵ハルヤ』の挿入歌なんですが、監督のほうから、悩んでいたところから抜け出した時の晴れやかな気持ちをっていうオーダーがあったんです。『リスタート』と言ってもガラッと何かが変わるという意味じゃなく、常に新しいものを目指すとか作っていくというのは、音楽に限らずすごく大事なこと。今回だけじゃなく、次も、その次もリスタートなんだよっていう思いを込めて歌詞を書きました」

MITSUAKI「前作の『デスペラード』もそうだったんですが、今回も、レコーディングに向けてKYOHEIのスタジオで何度もプリプロをしながら、2人でやっていく意味、2人で歌っていく意味みたいなものを見つけていったんです。『リスタート』＝気持ちも新たに進んでいくということで、実は今回、ソロのパートがないんですよ。ユニゾンかハモリ、本当に“2人で歌ってる”っていう歌になっているんです。僕ら的にも、2016年に向かう気持ちがこもった1曲になりましたね」

──リスタートするって、大人になればなるほど難しい気もしますね。

KYOHEI「そうなんですよね。“よっしゃ、今日からこうするぞ！”っていうか、今までのことを全部ナシにすればいいってもんじゃないんだっていうのを、歌に込めてみました。ローテーションして聴いていく中で、ふと“あ、それでいいんだ”と思ってもらえたらいいなと思って。だからアレンジもすごくサラッと聴ける。心地よいハモリの響きが体にしみ込んでいってくれたらいいなぁって思ってます」

MITSUAKI「リリース前からキャンペーンとかインストアライブとかで歌ってきてるんですけど、この曲は本当に皆さんのノリがいいんですよ。イントロから最後までずっと手拍子できるから、子ども連れの方も楽しそうに聴いてくださっています」

※続きは月刊Songs２０１６年１月号をご覧ください。