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WEAVERの新作『Night Rainbow』。ロンドンへの留学や3度に渡るツアーなどを経て生まれてきたという今作は、生命力や希望が満ち溢れ、音楽の力を真正面から信じたくなるような魅力が詰まったアルバムだ。前アルバムのリリースから約3年。たくさんの刺激の中で自分達の音楽を見つめ直したという彼らのサウンドは、今、とてつもなく自由になっている。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

──オリジナル・アルバムとしては約3年振り。作り終えた今の気持ちなどはいかがですか?



杉本雄治(以下、杉本)「ファンの皆さんが待ってくれていることはツアーをしながら感じていたので、こうして形にできたことが本当に嬉しいです。2014年に僕達はロンドンに留学していたんですが、帰国してからのライブはもちろん、作っていく曲の芯になる部分がすごく強くなっていることを自分達でも感じていたので、そういう“今”のWEAVERが詰まったアルバムになったんじゃないかなと思っています。いつもライブに来てくれる人達以外の方にも今のWEAVERを感じてもらえるような、自信を持って出せる作品になりました。すごく手応えを感じています」



河邉 徹(以下、河邉)「いい曲が揃った、いいアルバムになりました。(前アルバム『Handmade』をリリースした)3年前というと、まだ自分達のペースみたいなものも掴めてない頃だったと思うんですが、最近はツアーをしてレコーディングをして、リリースをしてまたツアーをして…っていう繰り返しの中で自分達を積み重ねていくってすごく大事なことだなと感じているんです。今はその一歩を、ちゃんと踏み出せているなって感じがありますね」



奥野翔太(以下、奥野)「この前のツアーでは新曲もいくつか披露したんですけど、今までのWEAVERと比べるとかなり新しいサウンドが鳴っているはずなのに、みんなすごく受け入れてくれてたんです。このアルバムのリリースに向けて、さらなる自信をつけさせてくれたツアーでもありましたね」

──帰国後は3度のツアーを行ない、シングル『くちづけDiamond』(2015年5月)をリリース。その流れでアルバムかと思っていましたが、もう1枚『Boys & Girls』(2015年10月)というシングルがありましたね。アルバムへの期待感がさらに高まったような印象でした。

杉本「まず、昔WEAVERを聴いてたって人にも『くちづけDiamond』で今の僕らの活動を再認知してもらって、そこからもう1つ、アルバムへ繋ぐものがあればと思ったんです。『Boys & Girls』は今のライブ感を伝えられる曲でもありますからね」

──もちろんその2曲も収録されたこのアルバムですが、どんなイメージを持って作り始めたんですか?

杉本「当初は、ロンドンから帰ってきて最初に出すアルバムなので、自分達が向こうでやっていたものを表現したいと思っていたんですね。でもよくよく考えていくと、僕達にとってロンドンはとても大きなキーワードであり、ターニングポイントになったんですが、お客さんにはそこまで大きなことではないよなと。だから自分達の自己満足でロンドンのアルバムを作るというよりも、WEAVERはロンドンで色んな音楽を吸収して、今こういう音楽を鳴らしているってことをまずシングルで示すことにしたんです。で、アルバムはそのチャレンジの先というか、ツアーなども経て、今、自分達が改めて日本に届けたい、日本で鳴らしたい音楽というのを表現できるものにしたいと思ったんです」

※続きは月刊Songs2016年2月号をご覧ください。

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