──ついにニュー・アルバム『S』が完成しましたね！



すぅ「できました！　私、自分がSilent Sirenじゃなくても、CDショップで試聴したら買っちゃうなっていうくらいいいアルバムだと思ってます」




あいにゃん「おぉっ!!　いいね」

すぅ「曲順も、誰かが試聴してくれた時に“気になる感じ”っていうのを意識したんですよね。聴きやすさもあるけど、思わず足を止めてしまう感じ。曲間とかもすごく考えたし」

──1つ1つの曲の個性と、アルバム全体としての流れ。両方の良さが生かされてる構成だと思いました。



ひなんちゅ「例えば“どんなアルバムになりましたか？”と聞かれた時に、今回は全部ポップにしましたとか、ロックな曲しかやってませんとか、そういうことじゃないなと思ったんです。Silent Sirenって例え同じようなことをしていても、同じことのレベルが上がっていく感じだから。今まではポップな曲もロックな曲もあったけど、今回は、1曲の中にポップもロックも入ってたりするんですよ」

──確かに、開けてみないと分からない感じがどんどん強くなってますよね。

ひなんちゅ「すぅが作った『吉田さん』なんて、タイトルだけ見てもどんな曲か全然想像つかないと思うんですね。歌詞はちょっとふざけてるというか遊び心がある感じなんだけど、そのポップさを、細かいところまでかなり気を遣った演奏面で支えてたりするんです。今回の曲はそういうところも大きなポイント。ちゃんと成長できたなと思えるアルバムになりましたね」



ゆかるん「うん。『チェリボム』とかも、ちょっと毒っ気とセクシーさのあるカワイイ歌詞だけど、サウンドはすごくカッコいいものを目指したんですね。各々の演奏面のスキルも上がってるから、イメージじゃなく“こういうフレーズにしたい”って具体的なことを形にしていけるようになったのが大きいと思うんですけど、ただジャンルを広げるだけじゃなくなったというか。バラエティーに富んでるけどちゃんと1つ1つにSilent Sirenとしての表現があると思うし、意外性っていう意味でも、もっと聴いてみたいなって思ってもらえるくらいの曲が揃ったアルバムになったんじゃないかなと思います」



あいにゃん「『チェリボム』は、自分達での手応えのあるものになったから先に配信として出したけど、ホンットにそれだけじゃないよ！　っていうのを伝えたい。しかも、ここに入れられなかったけど、まだまだいい曲がたくさんできてるんですよ。もうね、アルバムいっぱい出したいです（笑）」

※続きは月刊Songs２０１６年３月号をご覧ください。