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希望、絶望、夢、妬みといったリアルな感情をぶちまける歌、生々しさ全開のロックンロールサウンドによって熱狂的ともいえる支持を得ている“忘れらんねえよ”が新曲入りベスト・アルバム『忘れらんねえよのこれまでと、これから。』をリリース。『CからはじまるABC』『この高鳴りをなんと呼ぶ』「戦う時はひとりだ』などの代表曲、そして、バンドを脱退した酒田耕慈(Dr)に向けられた『別れの歌』を始めとする3曲の新曲が収録された本作は、タイトル通り、バンドの“これまで”と“これから”をダイレクトに感じられるアルバムに仕上がっている。
Photo;竹中圭樹(D-CORD) Text:森 朋之

──初のベスト・アルバム『忘れらんねえよのこれまでと、これから。』、いいタイミングでのリリースじゃないですか?



柴田隆浩(以下、柴田)「そうなんですよね。実は僕らから“ベストを出したい”って始まったわけではなくて、レコード会社のスタッフの発案なんですよ。デビュー5周年だし、酒田が脱退したこともあるし、ここで一区切りつけるのもいいんじゃないかって。あとね、新しいお客さんがどんどん増えてるんですよ、今。だから“忘れらんねえよって、こういうバンドだよ”って伝えられるアルバムがあったほうがいいじゃないかって提案されて、僕らも“確かに”って思って」

梅津拓也(以下、梅津)「そうだね」

柴田「新曲も入れられるし、一石二鳥ですよね」

──新しいファンが増えているのは素晴らしいことじゃないですか。

柴田「そうですね。年配の方から高校生くらいの子から、最近は親御さんに連れられて3〜4歳くらいの子どもがいたり(笑)」

梅津「心配になるよね(笑)」

──その子が歌詞を理解できるようになった時が楽しみですね。

柴田「ヤバいですね。“え、こんな下ネタだったの!?”って(笑)。でもね、去年の6月くらいからホントに増えてるんです。夏フェスでもすごく人が入るようになったし、自分達も“ライブのやり方が分かってきた”って感じていて。バンド活動も曲の作り方も、ずっと試行錯誤、トライ&エラーを繰り返してきたんですけど、ちょうど去年の6月ごろに“これだ!”っていうのが固まってきたんですよね。あと、ストレスがなくなってきました。純粋に“音楽っていいな”と思える瞬間が増えたというか」



梅津「そうだね」

柴田「今までは他のバンドのことがすごく気になっていて、“あのバンドが武道館をやった”とか“あいつらがめちゃくちゃ売れた”っていう妬ましい感情があったんです。今もそれは少しは残ってるんですけど、“まぁ、いいか”って思えるようになって。俺らの音楽に自信があれば、それを信じていればいいっていう…。そういうバンドのライブを観たのも大きかったんですよね。SUPER BEAVERやブルエン(BLUE ENCOUNT)がそうですけど、自分達の音楽と目の前のお客さんのことしか考えてなくて、それが本当に素晴らしくて。WANIMAの『THANX』という曲を聴いた時も同じことを感じたんですよね。やっぱり自分達の音楽を信じることが一番だなって。俺らは色んな失敗をしてきましたけど、ようやくそういうところに辿り着けたんだと思います。梅津くんにはこれまでその失敗にずっと付き合ってもらって…」

※続きは月刊Songs2016年3月号をご覧ください。

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