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日常のワンシーンを少しだけ斜めから切り取り、情けなかったり、優しかったりする男の視点で物語を綴っていく松室政哉。昨年7月に初の全国流通盤としてリリースされた『オレンジEP』に続き、期間限定で無料配信されたAmazon.com20周年キャンペーンソングが多くのリスナーにダウンロードされるなど、着実に注目度を上げているシンガーソングライターだ。そんな彼が、待望のシングル『ラブソング。』をリリース。「比較的自分に当てはまってる」と言う今回の主人公像とは──。
Photo:松井伴実 Text:山田邦子

──オフィスオーガスタが主催する夏のイベント“Augusta Camp”に2年連続でオープニングアクトとして出演、初の全国流通盤『オレンジEP』のリリースやCMへの楽曲起用など、去年は色んなところで松室さんの音楽を耳にする機会がありました。反応や反響としてはいかがですか?



「年末に初めて東京でワンマンライブをやったんですが、いつも来てくれるお客さんに加え、初めて来てくれたんだろうなっていう方がすごく多かったんですよ。それは、今まで以上に(自分の音楽を)聴いてくれてたってことなんだろうなと思って、すごく嬉しかったです」

──今回カップリングに収録されている『Happy Prime Day』はその時のライブ音源ですが、お客さんのコーラスがすごかったですね。

「皆さん熱唱してくださって、すごくありがたかったです(笑)。とてもあったかいお客さんで、グッと持ち上げてくれるというか、僕もすごくノッてました。まだまだ行ったことのない場所も多いので、今年はもっと色んな所にライブしに行って、1人でも多くの人に歌を聴いてもらいたいなと思っているところです」

──今回のシングルのタイトル曲『ラブソング。』も、ライブでずっと歌ってきている曲なんですよね。

「はい。お客さんの反応がいい曲だなというのは自分でも感じてたし、求めてくれるのは嬉しいことだから、音源化したいなと思ったんです。僕が恋愛のことなどを歌う時は、いつも男の弱さみたいなところがテーマとしてあるんですけど、この『ラブソング。』は今のところその集大成。彼女に対して、勝手に劣等感を持っている男の歌です」

──松室さんは、映画のワンシーンとか、小説を書くような感じで曲を作るというお話を以前されていましたが、この曲に関してはどうですか?

「前作の『オレンジ』は別れ話をされている場面を、小説を書くようにして歌詞にしたものでしたが、この曲はかなりパーソナル。こういうことはあまりないんですけど、比較的自分に当てはまるなと思ってる曲なんですよね」

──“自分に当てはまる”! …ちょっと言いにくくなってしまいましたが、個人的にこういう男性、すごく好きなんです(笑)。

※続きは月刊Songs2016年3月号をご覧ください。

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