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新章の幕開けともいうべき新たな魅力が詰まった前作『Hello To The World』(2016年2月)から3か月。通算12枚目となる家入レオのシングル『僕たちの未来』が完成した。ドラマ『お迎えデス。』(日本テレビ系)の主題歌として書き下ろされた本作もまた、前作に続き、多保孝一(ex.Superfly)とタッグを組んだもの。変化していく自分の気持ちを受け入れ、楽しみながら前進していく彼女の今が詰まった1曲だ。
Photo:小澤正朗 Text:山田邦子

──新曲『僕たちの未来』が完成しました。前作同様、多保孝一さんとタッグを組んだ楽曲ですね。



「はい。あの『Hello To The World』を作れたことで、自分の扉がパツン! と開いたのがすごく大きかったんです。多保さんとはあのまま制作を続けてたんですが、今回ドラマ主題歌のお話をいただいたので、また一緒にやらせてもらいました」

──楽曲のイメージなど、何かリクエストはあったんですか?

「ドラマは命をテーマにしているので、希望を感じられるような、でも重くならないものをお願いしますということでした。その“重くならない感じ”という部分には私もすごく共鳴したし、自分にとっての“希望”って何だろうなって考えるキッカケにもなったんですよ。そこからは自分と向き合う日々だったんですが、自分に対して“あなたの希望は何ですか?”って質問した時に、“ファンの人がいることだ”っていう答えがパッと浮かんで。言葉にするとクサくなっちゃうんだけど、自分で感動したんですよ。自問自答した中で、そういう答えが返ってきたことに」

──なるほど。

「無意識にちゃんとそういう言葉が出てくるというのは、本当に、日頃からみんなの存在を感じながら生活してるんだなって思えた。だから、ファンの人に改めて“一緒に夢の場所まで歩いていきたいんだ”ってことを伝えたいなと思ったし、それを歌にするタイミングだなと思ったんですよね」

──“一緒”に歩いていきたい、と。

「私はこういう性格なので、デビューしてから、1分でも1秒でも早く自分の思い描いた景色を見たいって思ってたんですね。とにかく結果がほしかった。でもそんな自分が、ちょっとずつ変わってきてたんですよ。“いつか”そういうところに辿り着ければいいなってふうに。“私”があのステージに立つじゃなくて、そこに“みんな”と一緒に行くって気持ちが本当に強くなったんです。結果ももちろん大事なんだけど、その過程が一番幸せなのかもしれないなって。だから今、音楽をやっていてすごく楽しいんですよね。楽しいと苦しいは似てるっていうように、確かにスケジュールとかは大変だったりするんだけど(笑)、そういう自分の感覚も含めて、うまくこの曲で表現できたかなと思ってるんですよね」



──だから今回は、“僕たち”とか“僕ら”って言葉が出てきたんですね。

「そうなんです。しかも、ここまで他者に対しての気持ちを歌ったのって初めてなんですよね。ファンの人たちがいなかったらこの曲を書こうと思わなかったし、お互い色んな傷を抱えながらだけど、絶対一緒に歩いていこうねってことをすごく自然と書けたんですよね。もちろん今までの自分の曲も大好きだし、思い入れもあるけど、今回は本当の意味で音楽を楽しみながら作れたんです」

──その感覚を多保さんと共有しながら作っていけた、と。

「はい。今までもやってみたかったこととかは色々あったんだけど、どうしても決まった枠の中で考えてしまっていたというか。だけど多保さんは、それをどんどん行動に移していくんですよ。今回も、1つ1つにすごくドラマがあったんですよね」

──今回はLanguageというバンドから、掛川陽介さんと本澤尚之さんが参加されていますが、サウンド的にもすごくいいアクセントになってますね。

※続きは月刊Songs2016年5月号をご覧ください。

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