http://www.leolalala.com/
聴く人の心に、太陽のように降り注ぐ声の持ち主、Leola。彼女の歌を聴いていると、温かい日差しに包まれ、心地よい風を感じながら大きく深呼吸をした時のような気持ちになれる。歌に対する思い、そしてこの春リリースされるデビュー・シングル『Rainbow』についてじっくり語ってくれた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

──デビューを前に、今どんなお気持ちですか?



「時間をかけて準備してきたのもあって、今こうして色んな方にお会いできるのがすごく嬉しいです。でも私、しゃべるのが本当に苦手なんですよ(笑)。私は昔から、歌うことによって素直に感情が出せるところがあったので、伝えたいことはやっぱり歌の中でのほうが向いてるのかなぁって思います(笑)」

──そんなふうに思うようになったのは、いつ頃ですか?

「小さい頃はただ楽しくて歌うっていうのが一番だったけど、たぶん高校生でバンドを始めた頃から、歌詞の意味も含めて自分の感情を乗せて歌うっていうことを意識した気がします。そのバンドでは、ギターを持たずにボーカルをやっていました。中高一貫の学校で、中学の頃から率先して人前で歌ってたというか、歌の発表会とかも怖がらずに出てたんですよ。それで歌を聴いてくれていた友達から、バンドに誘われたんです」

──明るく、伸び伸び育った女の子! って感じですね。

「小さい頃、すごい自然豊かなところで育ったんですよ。その時の無邪気に遊んだ記憶とか好奇心は、今でも影響してるんですよね。だから、結果的にこうなったみたいな(笑)」

──勝手に海の近くで育ったイメージを持っていましたが、どちらかというと山なんですよね。

「そうなんです(笑)。一歩外に出れば、全部が冒険みたいな毎日だったんですよ。夏は網戸にカブトムシがとまってたり、冬は坂道が雪で滑り台になったり、走り回ってるだけで色んな発見があった。森の奥には何があるんだろうとか、いつもワクワクしてたんです。人工的な音っていうのもあんまりなかったから、鳥の声とか風の音とかがすごく身近だったんですよね。もちろんそういう山のほうが親しみはあるけど、東京に出てきた時に山も海も関係なくなったんです。広い空を見たい、風を感じたい、つまり“自然”に触れたいって気持ちになったから」



──東京に出てきたのは?

「高校を卒業してからです。大学進学という形ではあったんですが、やっぱり日本の中心である東京という場所で、自分の一歩を踏み出したいと思っていたから」

──音楽でプロになりたいと思ったキッカケがあったんですか?

「中学1年生の時に、初めて家族以外の人の前でマイクを持って歌ったんです。親戚とかだったけど、“上手だね”って言ってくれた時に“もっと歌いたい”と思ったし、“あれ!? 私、歌ってもいいのかな”って思ったんですよね。それが、いわゆるステージに上がりたいと思ったキッカケなんです。そこから、さっきの怖がらずに歌うようになったっていう中学高校時代になるんですが、歌うことが好きだっていう気持ちが止められなくなったんですよ」

──歌うことの楽しさに気づかせてくれた地元への思いは、カップリングの『Sing for you』でも歌われていますね。

「そうなんです! これは私の作詞ではないですけど、地方から出てきて夢を追いかけている私の気持ちをそのまま代弁してくれてるんですよね。嬉しく、懐かしく思いながらも、まだまだ戻れない。この夢を叶えてから帰るんだっていう気持ちで、ライブでも歌ってきた1曲です」

※続きは月刊Songs2016年5月号をご覧ください。

X Close

Topページを開く