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『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』の挿入歌として話題となった前作『キミを忘れないよ』から7か月。大原櫻子、5枚目となるシングル『大好き』がいよいよリリースされる。初めての舞台出演、20歳の誕生日など、充実の時間と大切な節目を経て作り上げられた本作には、どのような思いが込められているのだろうか──。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

──今回は今年最初のリリースですが、20歳になって初めてのシングルでもあるんですよね。



「そうなんです! 20歳になったら何か大きく変わるのかと思っていたけど、実際はそうでもなく(笑)。気持ち的には、判断力がちょっと付いてきたかもしれません。あと、優柔不断なところも少なくなった気がします。やはりハタチ=大人ですから、何事も自分でやっていかないとと思っているところです」

──前作からこれまでの期間は、舞台(※地球ゴージャス プロデュース公演『The Love Bugs』)にも挑戦されていましたが、いかがでしたか?

「初舞台にして64公演。初めは不安もありましたが、しっかりやらせていただきました。今回は芝居だけではなく、ダンスや歌もあったので体力的にはキツかったのですが、稽古から本番までの半年間、舞台だけに集中させていただけたので、精神的には元気でした。毎日稽古をして本番だけを目指していたので、いい意味でプライベートな余裕もあったというか。結果的には、すごく自分を見つめる期間にもなった気がしますね。自分のやりたいことを探っていましたが、探りつつも、少しずつ見えてきたかなと思う部分もありましたので」

──音楽に対する感覚に、何か変化みたいなものはありました?

「今まで自分が歌ってきた音楽とは全く違うものでしたので、いい意味ですごく違う世界を見た感じといいますか。すごくストレートな曲とか面白い曲とか、舞台を通して色んな音楽に触れ、吸収させてもらえた気がします」

──これからこういうものが歌ってみたいとか、そういうものも見えました?

「例えば毎日同じ歌を歌っていても、毎回違うアプローチをしているその感覚がすごく面白かったりしたんですね。こういう音楽もあるんだ、こういう表現もあるんだって、学ぶことがたくさんありました。それに、歌っているのは私だけど、“自分”じゃない人が歌うという感覚もすごく楽しかったです。これから具体的にどんな歌っていうのはまだ分かりませんが、曲のジャンルとか世界観とかだけじゃなく、もっともっと幅広く“表現”ができるようになるといいなというのはすごく思いますね。“大原櫻子といえばこういう感じ”というのもあっていいと思いますし、あってほしいものではありますけど、それだけじゃないんだという幅も見せられたら。ライブでは特に、そういう面をどんどん見せていけたらというのは改めて思いましたね」

──幅という意味では、今回の新曲『大好き』でもしっかりとアピールできたんじゃないですか?

「そう感じていただけると嬉しいです! この曲はまず亀田(誠治)さんのメロディーがあって、『大好き』というタイトルもあったんです。そこから亀田さんと一緒に歌詞を書いていきました」

──第一印象はどんな感じだったんですか?

「最初にメロディーを聴いた時は、すごく明るくてカワイイなと思ったのですが、なにかひとつ壁というか、心のモヤモヤ感を持たせることで、ただのストレートなラブソングじゃないものにできそうだなって思いました。“ザ・ラブソング!”“ハッピー!”で終わっていないというか」

※続きは月刊Songs2016年6月号をご覧ください。

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