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4月24日にZepp Tokyoで行なわれた森高千里のライブ“森高千里 47 HARD NIGHTS”が、CS放送「TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画」でテレビ初独占放送される。往年のヒット曲を懐かしむだけではなく、個性的なクリエイター達と共に唯一無二のライブを展開している森高千里。オンエアに先駆けて行なわれたインタビューでは、今回のライブについてはもちろん、音楽への向き合い方やシンガーとしての変化や挑戦など、興味深い話を聞くことができた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:山田邦子

──前回の“The Dance Moritaka Nights”“The Plain Moritaka Nights”に続き、今回のライブタイトルは“47 HARD NIGHTS”。こういったコンセプトはいつもどうやって決めているんですか?



「私の場合、ニュー・アルバムとか新曲とかがあってのライブではないので、やっぱりどう選曲するかっていうところなんですね。“Dance Moritaka”の時は、踊るというよりもクラブに行って体が自然と揺れてるみたいな感覚で楽しめる曲が中心でも面白いかなというところからの発想で、じゃあ、そうじゃないタイプの楽曲が中心の日もあるといいねってことで“Plain Moritaka”もやることにしたんです。去年その2つをやってみて両方すごく楽しかったので、今回はそれをうまくミックスした形でやったらもっと楽しいんじゃないかなということで構成しました」

──選曲に関しては?

「今、YouTubeの公式チャンネルでセルフカバーのシリーズをやってるんですけど、これまでライブであまり歌ったことのないような曲なんかをそこで久し振りに歌い直すことによって、例えば当時はあまり好きじゃなかったような曲も(笑)、“これ、好きかも!”とか“今なら歌えるな”って思うことが結構あるんですよ。それで、ライブでも歌ってみようかなっていうふうに選んだりもしています」

──実際に歌ってみた手応えが、次のライブにも反映していると。

「それはすごくあると思います。じゃないと、昔の曲を選曲するにしても全然感覚が違うと思うんですよね」

──そういうライブの作り方、すごくいいですね。



「昔はアルバムとか新曲とかができて、そのツアーが始まって、アルバムの中の曲とかをメインにやっていくっていうのが当たり前というか普通の流れでしたけど、今はまず“どの曲やる!?”ですからね。いい意味で、以前とは違う楽しみがあります。意外とライブでは表現しにくかった曲なんかもあったりして、“ノリがどうかな?”ってことで当時は歌わなかったようなものも、今歌ってみると、それが逆に新鮮に感じられたりするんですよ」

──そうやって久々に歌う曲とか、ライブで初めて歌いますって曲でも、ファンの方のリアクションは完璧ですよね。振付とかも皆さんバッチリで、タイムラグを全く感じさせません。

「そうなんですよね。振付もそうだし、私がちょっと忘れてた感じの合いの手とかも“覚えてたんだー!”って(笑)。この間もライブをやりながら、“そうそう、こんな感じ!”ってリアルタイムですごく感じてましたよ」

──懐かしく共有できる部分だけじゃなく、『見たとおりよ私』で披露された“田中くん”推しの斬新なアレンジなど、誰も想像できない驚きもあるのが、森高さんのライブです。

「きっと“田中”って響きが良かったんでしょうね(笑)。でもああいう遊び感覚で作る音楽って私も好きだし、スタッフもみんな大好きなので、いつもすんなり入っていける感じなんですよね。前のレコーディングでもセリフを入れてみたりして結構いろいろやってましたけど、今もそういうのの延長みたいな感じで楽しんでやってますよ」

──久し振りにライブに来る方や、いわゆるテレビの中の森高さんしか知らない方は、まさか今のライブがバッキバキのクラブサウンドで始まってるとは思わないでしょうね。

「来てみたら“そうなんだ!”とか“違ってた!”っていうような感想は、私自身すごく嬉しいし、楽しいんですよね。いい意味で裏切る感じは、これからもやっていけたらなって思います」

──ではボーカルの部分について伺っていきたいのですが、“歌う”ということに対しての変化などはどんなふうに感じていらっしゃいますか?

※続きは月刊Songs2016年7月号をご覧ください。

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