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2016年1月にリリースした2ndフル・アルバム『カタルシス』でヒップホップ・アーティストとしての圧倒的な評価を獲得、初の全国ホールツアーでも卓越したスキルとエンターテインメント性を共存させたステージを見せつけたSKY-HIがニュー・シングル『ナナイロホリデー』をリリース。ディスコティックなサウンドと「幸せを詰め込んだ」というリリックが1つになったこの曲は、現在の彼の好調振りをリアルに反映していると言えるだろう。
Photo:笹原良太 Text:森 朋之

──ニュー・シングル『ナナイロホリデー』は多幸感に溢れたダンスチューン。こういう楽曲が生まれたのは、アルバム『カタルシス』の成功が影響しているんでしょうか?



「そうかもしれないですね。どうしてこの曲ができたかというと……俺はライフワークとして曲を作り続けているんですけど、ここ最近はシリアスなものが続いていたから、もう少し楽しくて、夏っぽい曲を作ってみようと思ったんですよね。最初のデモをツアーが終わる前に作って、3月31日にレコーディングして、4月1日に喉の手術のために入院したんですけど、その時の“歌えない”という状況が意外と大変で。5月に歌えるようになった時、音楽を作って、歌えるということの幸せを実感したんですよね。部屋の中で1人でやってるだけでもすごく幸せなのに、自分にはそれを共有してくれる仲間がいて、その人達と全国ホールツアーを回れたことはめちゃくちゃ素晴らしいことだったんだなって。そう思った時に(『ナナイロホリデー』の制作について)“楽しい”だけでは足りなくなって、“幸せ”に作り換えたんです。ホールツアーがなくても、喉の手術がなくてもこの感情は生まれなかったし、ホールツアーは『カタルシス』というアルバムがなければあり得なかったわけで、そういう繋がりや影響はどうしてもありますよね」

──SKY-HIさん自身の人生が反映されているという意味では、ドキュメンタリーに近い感じもあるのかも。

「そうですね。音楽と人生はどうしてもリンクしてくるし、それを止めようとも思わないので」

──“楽しさ”から“幸せ”に感情の在り方が変わったことで、楽曲のトラック、アレンジなども変化したんですか?



「いや、実はトラックとコードは変わってなくて、構成もほとんど同じなんです。ただし、メロと歌詞は全て変えました。最初の曲もなかなかのクオリティーだから、違う曲としてリリースしたいくらいなんですけど(笑)」

※続きは月刊Songs2016年8月号をご覧ください。

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