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真城めぐみ(Vo/ヒックスヴィル)、真島昌利(G&Vo/ザ・クロマニヨンズ)、中森泰弘(G&Vo/ヒックスヴィル)によるバンド“ましまろ”が2ndアルバム『ましまろに』をリリース。フォーキー&トラッドな手触りのサウンド、聴いていると様々な景色が浮かんでくるような歌が楽しめる本作について、30年来の友人でもあるメンバー3人に聞いた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:森 朋之

──昨年9月の1stアルバム『ましまろ』に続いて、早くも新作『ましまろに』がリリースされます。勝手に“のんびり活動していくグループなのかな”と思っていたので、こんなに早く新作が聴けることに驚きました。


真島昌利(以下、真島)「あ、そうですか(笑)」



真城めぐみ(以下、真城)「そこはマーシー(真島)ですから」


中森泰弘(以下、中森)「すぐに新曲を持ってくるんですよ、マーシー。ギターを抱えてやってきて歌ってくれるんですけど、まとめて3曲くらいあったり。だから、すぐに曲数が揃っちゃうんですよね。やっぱりさすがだな、と」

真島「いやいや」

──多作ですよね、真島さん。

真島「そうなんですかね? まぁ、趣味とかもないし、日々、他にやることもないから」

真城「趣味が多い人っているけど、すごいなぁって思いますね。私も何もないから」

──音楽だけ?

真城「そのわりには何も生み出してないですけど(笑)。趣味は料理くらいかな? 料理って、音楽と似てるところもあるので」

中森「僕もそんなに趣味はないけど、曲は1年を通して、なかなかできないですね(笑)。そっちの状態に慣れてきたというか、マーシーみたいにいっぱい曲ができる感覚がよく分からなくて。頼もしいなって思いますよ」


真島「まぁ、他にやることもないから(笑)」

──楽曲の制作、レコーディングも前作と同じような感じですか?

真城「そうですね。全く何も変わってないです」

中森「“今って去年なのかな?”って思うくらい変わらない(笑)。3人で集まって、飲みながら演奏して、“こういう感じでいいんじゃない?”っていう」

真城「そこまで詰めてやる感じではないんですよね、ましまろは」

真島「そうだね。“ここをこうして、ここはギターで何か弾いて”っていう、わりとユルい感じなので」

真城「しっかり詰めるっていうことは一切ないですね。アレンジしてる時もレコーディング中も」

──『ましまろに』のサウンドは、前作以上に音の隙間がありますよね。

真島「そうですね」

真城「余計なことはなるべくやらないようにしてるからね」

中森「それって、すごく勇気が必要なんですけどね。ましまろ以外で曲を作る時もそうだけど、どうしても詰め込もうとしたり、アレンジを加えようとしてしまうので。曲の中に空間を作るっていうのは、本来“えい!”という気合いが必要なんだけど、ましまろはそれを自然にやれてるのがいいなって」

──必要最小限の音があればいい、と。

真島「そうですね。特に最近はその傾向が強まってる気がします。スカッとしてるのがいいなって。以前は空間があると不安になったり、小手先で音を加えることもあったんですけど、今回のレコーディングの時なんて、せっかく入れた音も“やっぱりいらないな”って取ったりしてましたからね。ドラムを全部なくした曲もあるんですよ」

※続きは月刊Songs2016年9月号をご覧ください。

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