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テノール3人、バリトン2人で構成されたLE VELVETS。メンバー全員が音楽大学を卒業し、まさにベルベットのような声でファンを魅了している正統派のヴォーカル・グループだ。クラシックはもちろん、ポップスやジャズ、日本の民謡や歌謡曲など幅広いジャンルの歌を得意とする彼らが、この秋いよいよCS放送「TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画」の人気番組『The Vocalist〜音楽に恋して〜』に登場。収録に臨むメンバーに意気込みをうかがうと共に、9月にリリースされる待望のニュー・アルバム『CLASSIC PASSION』についても語っていただいた。
Photo:松井伴実 Text:山田邦子

──いよいよ『The Vocalist〜音楽に恋して〜』の収録に臨まれるわけですが、今のお気持ちはいかがですか?

佐賀龍彦(以下、佐賀)「番組で1時間も自分達のパフォーマンスがオンエアされるのは初めてなので、本当に大きな機会をいただいたと思っています。不安もあるのですが、自分達が積み上げてきた8年間というものがありますからね。自分達にとっても納得できるものを出したいし、番組をご覧になった方の心が何か動くようなパフォーマンスができればと思っています」

黒川拓哉(以下、黒川)「ホールコンサートだと限られたお客さんになりますが、今回はテレビということで、想像以上の方が見てくださることになると思います。テレビを通して僕達の声の迫力というのを伝えられるよう、精一杯歌いたいです」

日野真一郎(以下、日野)「同じ曲でも、きっとコンサートの客席で聴くものとは全然違うものになると思います。テレビだと表情もより細かく見えますので、そのあたりも楽しんでいただけたらと思っています」

──どんな曲を歌う予定ですか?

佐賀「今回は生演奏で歌わせていただくので、そういった部分も踏まえた上での選曲にしました。バンドと一緒に歌ったり、曲によってはピアノだけのものなど、表情をつけていけたらと思っているんですね。クラシックの楽曲はもちろんですが、いつもお客様から高い支持を得ている美空ひばりさんの『津軽のふるさと』など、日本の楽曲も歌う予定です」

日野「9月にアルバムをリリースするのですが、そこにも収録されているジプシー・キングスの『ボラーレ』もお届けしようと思っています」

──それは楽しみですね! その新しいアルバムは、どんな内容になっているんでしょう?

佐賀「今回は「『CLASSIC PASSION』というタイトルなんですけど、色んな角度から捉えた“情熱”というものがコンセプトになっています。『ボラーレ』の他にも、ボサノバのリズムを取り入れた曲や、タランテラ(イタリア、ナポリの舞曲のこと)の早口言葉の楽曲『ラダンツァ』など、気持ちがアツく高まるような曲を歌わせていただいています。また、リオ五輪のあとにリリースされるので、南米の熱い風をそのまま受け継ぐような感じで皆さんにお届けできたらいいなと思っているんですよね」

──これまでは、どちらかというとスロー〜ミディアムな楽曲が多かったので、かなり新しい切り口になっているようですね。

佐藤隆紀(以下、佐藤)「確かに、新たなチャレンジは多いですね」

黒川「チック・コリアの『スペイン』も歌っているのですが、これなんかすごい変拍子ですし」

宮原浩暢(以下、宮原)「僕らはもともとクラシックなど、スローでゆったりと歌い上げるものが得意だと思っていたんですね。でも今回は、僕らの中にあった苦手意識みたいなものを超えた挑戦が詰まっている。今まで聴いたことのない、LE VELVETSの新しいサウンドが聴けるアルバムだと思いますよ」

※続きは月刊Songs2016年9月号をご覧ください。

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