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『月刊少年マガジン』にて連載後、累計発行部数500万部を超える大人気漫画『四月は君の嘘』が待望の映画化。今年、話題作への出演が続く広瀬すずが自由奔放な個性派ヴァイオリニスト・宮園かをりを演じ、2016年7月クールの月9ドラマ『好きな人がいること』(フジテレビ系)に出演中の山﨑賢人が、かをりに惹かれていく元天才ピアニスト・有馬公生を演じている。今もっともフレッシュで人気の2人に、撮影エピソードや半年間に及んで練習したという楽器演奏シーン秘話、さらにオススメの音楽についてなどを聞いた。
Photo:秋倉康介 Text:奥村百恵

──お2人は今作で初共演ですが、いかがでしたか?



広瀬すず(以下、広瀬)「テレビで拝見している限りではクールなイメージだったんですけど、実際にお会いしてみたら面白くて天然な方だなと思いました(笑)。周りの方達からすごく愛されてますよね」



山﨑賢人(以下、山﨑)「(はにかみながら)ありがとう(笑)。すずちゃんは明るくてほわんとしてる女の子というイメージ通りな部分もありつつ、年下なのにしっかりしてるなと思いました。あと、ストイックで負けず嫌いな面も持ってますよね?」

広瀬「そうですね、負けず嫌いなところはあります。でも賢人くんとは楽器を練習するという同じ苦労を味わったこともあって、“一緒に頑張りましょう”という気持ちのほうが大きかったと思います」

山﨑「かをりは周りに自分の弱みを見せない女の子なんですけど、すずちゃんもそういうタイプなんじゃないかなと感じました。お芝居でも引っぱっていただきました」

──原作を読んだ印象とオファーを受けた時の心境をお聞かせください。

広瀬「原作を読んだ時は“かをりを演じることができるのかな…?”と正直少し不安に思いました。ですが、台本を読んでいくうちに信念のあるかをりのキャラクターにどんどん愛着が湧いていったんです。気づいたらかをりを演じることが楽しみになっていました」

山﨑「原作を拝見した時に、音楽的な作品が映画化されるのはすごく良いなと思いました。過去に劇中でギターを演奏したことはありますが、ピアノは初めての挑戦だったので少し不安もありつつ。でも音楽だけではなく、公生が抱えている母親のこと、かをりと出会って変わっていく様子など、色んなことを作品を通して表現できるのは魅力的だなと感じたので撮影が楽しみでした」

──原作もののキャラクターを演じる時に気をつけていることは?

山﨑「演じている時の感情に嘘をつかないというか、役を生きてるという感覚を大事にするようにしています。現場での感情を大事にしながら、そこに漫画のキャラクターも反映させていくことを心掛けています」

広瀬「原作ファンの方の中でキャラクターのイメージができ上がってると思うので、それを全部理解して演じることは難しいんです。だからといって原作を深く読み込んでしまうと原作のキャラクターに引っぱられてしまうので、なるべく現場で感じたことを大事に演じるようにしています」

──クランクインしたのはどのシーンからですか?

広瀬「冒頭のシーンからだったんですけど、賢人くんも私も人見知りで…かをりと公生が携帯を取り合うところでは、撮影前に“失礼します…(携帯を取り合う仕草をゆっくりと手でジェスチャーしながら)”“あ、こんな感じで”“そうですね…”なんてお互い遠慮がちに動きを確認してましたよね(笑)?」

山﨑「そうそう(笑)。初日は渡役の中川大志と椿役の石井杏奈ちゃん、すずちゃん、僕の4人一緒のシーンもあったんですけど、大志は全員と共演経験があって。撮影前に“すずちゃんや杏奈ちゃんと話しやすい空気を作ってね”とお願いしてたのに、いざ4人が集まったら大志まで急に人見知りになっちゃって(笑)。でも撮影が進むうちに和気あいあいと楽しい雰囲気に自然となっていきました」

──それぞれが演奏する楽器を半年かけて練習したそうですね。

山﨑「まずは簡単なJポップの曲を右手だけで弾いてみて、できたら左手も添えて練習することから始めました。ピアノ指導の先生から鍵盤と椅子の距離や指を寝かしすぎないようにすること、目線や姿勢などを直していただいて、基本的なことを練習したあとに、劇中に登場する『序奏とロンド・カプリチオーソ』『バラード第1番』『愛の悲しみ』のクラシック3曲で正しい弾き方を練習しつつ、さらにそこに公生の思いを重ねて弾くというような役作りをしていきました」

広瀬「私はまずヴァイオリンの持ち方を先生に教えていただいたのですが、初心者に見えないようにしっかりと習得していかなければいけませんでした。ヴァイオリンを内側に入れて持ちながら、右手は最初は鉛筆を持って形を覚えていったり。手首の角度から指先の位置まで細かく指導していただきました。小指に力を入れてはいけなかったので、すごく難しかったです」

※続きは月刊Songs2016年10月号をご覧ください。

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