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“ゆったり・まったり・のんびり”な2人のキャラクターを、そのまま音楽に映したハートフルでキャッチーな歌が持ち味。そして会話中にもよくハモるほど相性抜群のギターアンサンブルと、声のハーモニーも魅力の現役中学生フォークデュオ・さくらしめじがSongs初登場! 4thシングル『ひだりむね』を掲げ、昨年から続けている全国を回りながらフリーライブをする“菌活の旅”(来年3月の中学卒業までに全国制覇を目指す)とリリースイベントで7〜8月は大忙しだった彼らに、この夏休みの思い出をたっぷり語ってもらった。
Photo:矢信 雄 Text:恒川めぐみ

──夏休みの宿題、進んでいますか?(※取材は8月下旬)



田中雅功(以下、田中)「えーっとですね、とりあえず終わってないです(笑)。でも夏休みももうあと両手で数えるぐらいしか残ってないんですよね」



髙田彪我(以下、髙田)「そうですね、あと1週間ほど。僕もだいぶ進めたつもりなんですけど、数学のワークシートがあと少しと、作文と漢字のプリントと日記と…」

田中「結構残ってますね(笑)」

──なぜ、さくらしめじの夏休みがそんなに忙しかったかというと…。

髙田「夏休みの前半は“菌活の旅”で四国や九州を回って、そのあとにシングル『ひだりむね』のリリースイベントをしていました」

──まず、リリースイベントの手応えはいかがでしたか?

髙田「嬉しいことがたくさんありました! 友達に誘われて来たという人や、偶然通りかかって“いいな”と思ってくださった人。今回は特に初めてさくらしめじを知ってくれた方がたくさん来て、CDを買っていってくださったりしたんですけど、本当に嬉しかったです」

田中「それに『ひだりむね』を初めて聴く人がほとんどだったと思うんですけど、演奏すると必ず手拍子をしてくれたのがすごく嬉しかったですね。自分達自身もこの曲をライブでやるとすごくテンションが上がったので、予想以上にライブで演奏するのが楽しかったです」

──『ひだりむね』。演奏していてノリノリになれるポイントはそれぞれどんなところですか?

田中「僕はイントロからすごく楽しめるなぁと思っていて。ライブのバージョンでは、最初にドラムが“ダン・ダダダダ”と刻むんですよ。その“きた!”って感じと、そのあとに僕達のギターフレーズに絡みながら色々な楽器が一気に入ってくるので、歌うテンションが一気に上がるんです。僕はイントロからすごく好きですね」

髙田「そしてサビの広がり感もすごく大きな曲なんですよ。耳に残る歌詞とメロディーがあって、それプラス、タンバリンも入ってくるので、すごく楽しく歌えます」

田中「10代ならではの片思いを表現した歌詞もメロディーラインもすごくキャッチーなんだよね。そこに僕達2人の音だけじゃなくて、バックで鳴っている楽器1つ1つの音がキレイなコード進行だったり、フレーズを弾いているんです。この曲の説明をする時によく“キラキラした”っていう言葉をたくさん使うんですけど、その表現はやっぱり間違ってなかったな(笑)」

──2人のギターのストロークのスピード感やコーラスのハモリ感は、CDよりも遥かに疾走感が増している感じがしました。

田中「そのスピードに乗って“遠くまで届け!”という強い気持ちで歌っていましたね。何か、ライブで演奏する自信がついてきた気がします。“菌活の旅”ではギターだけ持って弾き語りで『ひだりむね』を演奏してきたんですけど、リリースイベントではドラムやベースという他の楽器の音もオケから流れてくるので、より『ひだりむね』を楽しめたというか。弾き語りのプレッシャーから解放された感じもありましたし、バンド演奏のあと、また2人に戻った時に改めて弾き語りの楽しさが分かったりして。それがすごく嬉しかったです」

髙田「弾き語りだと、自分達の手で弾いて自分達の声だけで歌っている、という充実感がより強くなりますよね。他の音がない分、僕らのギターの音と歌声だけが響いてくるので」



──この夏は『ひだりむね』弾き語りとバンドサウンドと、その両方を楽しめたんですね。

田中「そうですね。自分達でもすごくいい経験になったなぁと思います」

──そして“菌活の旅”。今回は四国・九州地方を回ったそうですが、 一番の思い出は何ですか?

田中「やっぱり食べ物がおいしかったこと(笑)」

髙田「九州は全部おいしかった!」

田中「そうなんです。どれが一番おいしかった、とは選べないくらい全部!」

髙田「もう九州がおいしい! って感じですね(笑)」

──何を食べたんですか?

髙田「とり天とか馬刺しとか」

──馬刺し、食べられるの!?

田中「おいしかったですよ~」

髙田「トロトロしてました」

※続きは月刊Songs2016年10月号をご覧ください。

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