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板野友美が2ndアルバム『Get Ready♡』と、ライブBlu-ray&DVD『Tomomi Itano ASIA TOUR 2016【OOO】』をリリース。『Get Ready♡』が今すぐパーティーに行きたくなるような1枚なら、映像作品は次々と変化する板野友美を楽しめる1枚。どちらも、とても魅力的な作品に仕上がっている。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:髙橋栄理子

──アルバムのリリースは約2年振り。それだけに『Get Ready♡』は、その間にリリースされたシングル曲はもちろん、新曲もたっぷり入った1枚になりました。板野さん自身は、どんな想いでアルバム制作に臨んだんですか?



「1stアルバムが出たタイミングはソロになってから早かったので、まずはAKB48在籍当時にリリースしたシングル曲をまとめたかったですし、そこから新たな挑戦としてラップやパーティーチューンも収録しました。でも、今回はそれから2年経って、徐々に自分の中の方向性が決まってきた部分もあったので、好きな曲をちゃんとピックアップして、まとめることができたのではないかと思っています。新曲も、このアルバムにピッタリなものを選びました」

──確かに、今回のアルバムには“今の板野友美”が表現されていますね。特にアッパーな楽曲を揃えた前半部分は、とても板野さんらしく感じました。

「アガるような曲ばかりですからね。でも、それぞれテイストは違っていて、例えば『Gimme Gimme Luv』や新曲の『OMG』は、ちょっと女性らしいというか、男の子を誘惑するような楽曲になっていますし、『Triple “O”』や『Belly Dancer』『You Should Try HARDer』は、結構オラオラな感じで、男性的で強めな楽曲になっています。だから、少しずつ違う印象を受けると思います」

──『OMG』なんかは、女子の本音が出ている感じの歌詞になってますよね。

「ガールズトークの時って、よく“誰々がカッコいいよね”っていう話題になると思うんですが、特に中高生の時はそういう話が多いので、この曲も本当の恋愛というよりは、女の子同士でわちゃわちゃしているイメージなんです。だから、友達同士で集まった時とかに、カラオケで歌って盛り上がってほしい。そこで男の子が、“俺に歌ってるのかな?”って思って、そこから恋が生まれたりしたらいいなって思います」

──ミュージックビデオもカワイく仕上がっていますよね。でも、その中に大胆でセクシーなダンスも入っているので、インパクトがありました。

「そうですね。ミュージックビデオは、女の子が、自分の好きな男性がトレーニングしている姿を妄想しているっていうようなコンセプトで作ったんですよ。出会いの場が学校はもちろん、クラブとかカフェっていうミュージックビデオは多いと思うんですけど、ジムって新しいよねって監督が話していて。でも、最近はジムが流行っているので、そこで見た男性に対して“あの人、カッコいいね”と言ってるようなイメージなんです」

──『OMG』のような楽しい楽曲がある一方、先ほども言っていたように同じ新曲でも『You Should Try HARDer』はゴリッとヘヴィーな作品。でも、聴いていて気持ちが高揚しました。

「この曲は三代目J Soul Brothersさんの『R.Y.U.S.E.I.』を作曲したMaozonさんとのコラボ作品で、どちらかというと歌というよりもトラックを楽しむ曲ですね。すごくトラックがカッコいいので、クラブでイベントがある時とかに流したいと思ってます。私もMaozonワールドに染まって歌ったので、レコーディングの時も指示してもらいました」

──アルバムの後半にはポップでメロディアスな楽曲も収録。『私のONLY ONE』と『I AM』は“Petit Tomo”のCMソングにもなっているだけに、どちらもウエディングソングとしてピッタリな雰囲気ですよね。


※続きは月刊Songs2016年12月号をご覧ください。

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