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待望の2ndシングル『DiVE!!』をリリースする天月 -あまつき-。『デジモン』シリーズ最新作のオープニング主題歌『DiVE!!』、舞台『剣豪将軍義輝』の前編テーマソング『明星の刃』、奥 華子が書き下ろした『君が待つあの丘へ』(通常盤のみ収録)に加え、本人が作詞作曲した『プレゼント』やMONGOL800の『小さな恋のうた』のカバー(初回限定盤のみ収録)と、話題豊富な楽曲が勢揃い。本作で男性としての色気や魅力がよりブラッシュアップしているのは、きっと様々な世界観を表現力豊かに歌い上げようという、彼の高いボーカリスト意識にあるのかもしれない。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:恒川めぐみ

──今回の『DiVE!!』はアグレッシブな天月 -あまつき-さんが表現されたシングルになっていますが、制作はどんなところからスタートしたんですか?



「まずは『デジモンユニバース アプリモンスターズ』主題歌のお話をいただいてから制作がスタートしたんですけど、子どもの頃から見ていたデジモンシリーズなので、僕にとっては本当に夢のようなお仕事で。小さい時に見たり聴いたりしていた作品は、大人になってもずっと残り続けるじゃないですか。だから今見ている人達にとっても、そういうものになれたらいいなと思って“少年感”を大事にしながら詞を書きたかったんです」

──主人公像に寄り添ったんですね。

「はい。“オレが主人公だ!!”みたいな完全無欠のヒーローではなくて、ちょっと弱気だったり、平凡な男の子が主人公になることが、今のアニメには増えたんじゃないかなと思うんです。今回のアプモン(デジモンユニバース アプリモンスターズ)も特にそうで。少し弱気だけど、それでいて勇気も持ち合わせている主人公が相棒のガッチモンと出会って、2人で前を向いて頑張っていくストーリーなんですね。その“君とだったらどこまでもいける”みたいな心を、この曲で表せたらなと考えていました」

──歌詞を書きながら、その主人公にご自身を当てはめることはありました?

「なぜか友達からは“主人公っぽいね”と言われることがあるんですけど、僕は強気なタイプの人間では全くないんです(笑)。ついネガティブなことを考えてしまったり、音楽に対しても生き方に関しても、どうしたらもっと良くなるんだろうって、しょっちゅう悩むタイプなんです。天才的な才能があるわけではなく、コツコツと努力を積み重ねることが僕の強みだと思っていて。そんな僕でも、音楽を聴いてくれる人や一緒に作ってくれる人達がいるから、ここまで続けてこられた。“大切な誰かと一緒だったら、前に進むことは何も恐くないよ”と思うところは、今回のアプモンの主人公のハルにすごく近しいのかもしれないですね」

──そういうイメージを膨らませながら言葉を並べていく時に、こだわったことは?



「歌い出しやサビの頭に『“Ai” just wanna Dive into the future』というフレーズがあるんですけど、今回のアプモンは人工知能=AIなので、それと一人称の“I”をかけて“Ai”と表記したこと。あと、ハルも僕も、まだ進化の途中=未完成、という意味を込めて、タイトルの“DiVE”のiを大文字ではなく小文字にしたことですね。未熟だけど、それでも飛び込んでいきたい。そんな自分に主人公像も重ねて見てもらえたらいいなと思って。それから、こだわりはまだあって…まだ話してもいいですか?」

──もちろんです(笑)!

「僕はデジモンという作品に対してリスペクトをしていきたいなと思ったんですよね。デジモンは前世代の歴代キャラクター達が伝説的になって、新しいシリーズが生まれるたびに先輩キャラとして次の作品に登場していたりするんです。そして、おそらくデジモンの主題歌といえばボーカリスト和田光司さんのイメージが皆さんは強いと思いますし、僕にとっても和田さんが歌う『Butter-Fly』はレジェンド級の存在で。そういう想いを“あの日の蝶はまだ風に乗って 残した夢を紡ぎ続けてる”って2番の歌詞に書いたんです」


※続きは月刊Songs2017年1月号をご覧ください。

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