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大ヒットソング「キセキ」を生み出した、顔出し一切無しの異色ボーカル・グループ“GReeeeN”が歯科医師とアーティストを両立している理由や、名曲誕生にまつわるドラマを描いた映画『キセキ ーあの日のソビトー』が誕生。“GReeeeN=グリーンボーイズ”のメンバーであるヒデを菅田将暉、ハイトーンボイスが特徴のナビを横浜流星、遊び心のある音楽が魅力のクニを成田 凌、低音ボイスが魅力のソウを杉野遥亮が演じており、レコーディングシーンやライブシーンにも挑戦している。1月24日にはシングル『グリーンボーイズ』でメジャー・デビューも決定している彼らは、撮影前からボイストレーニングを重ね、本物のGReeeeNのメンバーの歌い方や動きを研究して撮影に挑んだのだそう。そんな4人に今作の撮影秘話などを語ってもらった。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:奥村百恵

──グループ感を出すために、どのように距離を縮めていきましたか?



成田 凌(以下、成田)「初めて会った日に4人でカラオケに行ったんです。でも、横浜と杉野との間に僕と菅田くんが世代の差を感じてしまいまして…(笑)」



菅田将暉(以下、菅田)「あははははは!」

成田「ダウンタウンの浜田雅功さんと槇原敬之さんが歌っていた『チキンライス』を僕と菅田くんで歌ったら、2人とも知らなかったんですよ」



横浜流星(以下、横浜)「ごめんなさい、知らなかったです。でも、あのあとちゃんと調べたんですよ」

菅田「『チキンライス』をいきなり歌う僕らもどうかと思うけどね(笑)。この4人は不思議と各々が演じたGReeeeNのメンバーと自身のキャラクターがどこか似ていて、GReeeeNのMCである92(クニ)さんを演じた成田くんもそういう雰囲気を持っていますし、ソウ(杉野)がマイペースで、ナビ(横浜)は王子様、ヒデが一番の自由人というふうに僕たちと重なる部分が結構ありました」

横浜「初日のカラオケだけじゃなくボイストレーニングでもこの4人で会う機会が多かったので、そういった時間はすごくありがたかったです」

──ボイストレーニングはお1人ずつ受けられたんですか?

菅田「基本的には誰か1人が歌ってる時に、他の3人はボイトレを受けてる人の姿が写っているモニターを見てワイワイしてたというか(笑)」

横浜「自分が歌う姿を見られるのはすごく恥ずかしかったです(笑)」

菅田「杉野は事務所の後輩でもあるので、ボイトレの先生に“杉野は大丈夫ですか?”と聞いたら、最初の頃は“いや〜……”みたいな感じで。でもある日“覚醒したんですよ!”と先生が驚いていて(笑)。何があったの?」



杉野遥亮(以下、杉野)「え? 僕は最初から先生に“いいね!”と言われていたので……ちょっと今ショックです……」

菅田「ボイトレの先生は優しいから“いいね!”と褒めてくれたのかもね」

杉野「そうだったんですね…(苦笑)。あ、最初の質問に戻りますが、現場では菅田さんがギターを持ってきて弾いてくださったり、ボクシングミットを持ってきてくれたので、みんなでそれで遊んだりできたのは大きかったかなと。そのおかげで自然とグリーンボーイズの関係性を作っていけたと思います」

──劇中ではグリーンボーイズがクローゼットの中でレコーディングするシーンがありましたけど、その時の撮影で印象に残ったことはありますか?

菅田「あのシーンはクローゼットの中で実際に声を出して歌ってるんです。口パクだとグリーンボーイズの勢いが表現できないなと思ったので」

成田「クローゼットの中はとにかく暑かったよね」

菅田「暑かった! クローゼットの内側が全て防音対策用に長めの毛で覆われていたんです」

成田「狭い空間に大人が4人ぐらい入っていたのでとにかく暑くて(笑)。誰か1人がクローゼットで歌ってると、他の3人で歌ってる人が写ってるモニターを見てたよね」

横浜「見てました(笑)」

菅田「あれは面白かった。なぜだか分からないんですけど、杉野が歌ってると僕ら笑っちゃうんですよ。おかげで撮影で疲れてても杉野を見るだけで元気になれました」

成田「杉野も歌いながら笑っちゃったりして(笑)」

横浜「僕たちが笑ったせいか、杉野くんがカメラが回っていてもたまにイラっとしたりして(笑)。劇中でもそのシーンが使われていて驚きました」

菅田「杉野が“笑わないでください!”って言うから逆に“笑わせないでください!”なんて僕らが言い返したり(笑)」

杉野「真面目に歌ってるのに笑うんですよ(笑)」


※続きは月刊Songs2017年2月号をご覧ください。

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