http://kirakun.jp/

別冊フレンドで連載され、230万部突破の大ヒットを記録した少女漫画『きょうのキラ君』が待望の実写映画化。他人と関わることが苦手な主人公のニノンを演じるのはセブンティーン専属モデルとしてティーンから圧倒的な人気を誇り、『MARS~ただ、君を愛してる~』でヒロインを務めるなど実力派若手女優としても注目を浴びる飯豊まりえ、容姿端麗で学校中の女子が憧れるキラ君を昨年NHK大河ドラマ『真田丸』に出演して注目を集め、CMや映画などでも活躍中の人気若手俳優・中川大志が演じている。今作の撮影秘話や役への思い、そして音楽の話なども語っていただきました。
Photo:moco.(kili office) Text:奥村百恵

──どんなことを意識して役作りしましたか?



中川大志(以下、中川)「キラは学校では派手なグループのリーダー的存在でカッコ良くて女の子達からも人気があるんですけど、実は大きな問題を抱えていて、仲の良い友達がいてもどこか孤独を抱えているような繊細な男の子なんです。ところが誰にも見せなかった弱い部分を見せることのできる存在ができる。それがニノンちゃんなんですけど、学校での明るく派手に振る舞う姿と、ニノンちゃんだけに見せる寂しがり屋な面とのギャップが彼の魅力だと感じたのでそこを大事に演じていました」



飯豊まりえ(以下、飯豊)「ニノンには“先生”と呼んでかわいがっているインコしかお友達がいないんです。でも、寂しいというよりは1人でも大丈夫というか、強い女の子のイメージを持っていました。言いたいこともきちんと言えるし、好きなこともちゃんとある。芯もしっかりしてるので、その真っ直ぐさが観てくださる方に伝わるように心掛けて演じていました。ニノンは仲良くなったらすごく面白い女の子だと思うんです。なので、なるべく笑顔で明るく愛されるようなキャラクターに見えるようにということも意識しました。あと、声の出し方も普段の私とは全く違う声で話すようにしてみました」

──現場で印象に残ったエピソードはありますか?

中川「まりえちゃんは鳥が少し苦手だったから、インコの“先生”のことを最初は触れなかったんだよね?」

飯豊「最初は怖くて泣いてましたね…」

中川「それを見た瞬間“大丈夫かな?”と少し心配になったんだよ。ニノンちゃんの唯一の友達が飼ってるインコの“先生”なのにって…(苦笑)。でも撮影が始まってからはすぐに“先生”と仲良くなってたよね?」

飯豊「原作ファンの方のことを思ったら“先生”と仲良くなるしかないと思ったんです。“先生”と一緒にご飯を食べたりして徐々に距離を縮めていったんですけど、フンが私にくっつかないように気を遣ってくれる姿を見て優しいところがあるんだなと…人間らしいところもあるんだと驚きました(笑)。そこからどんどん“先生”のことが好きになって、仲良くなっていきました」



──“先生”とニノンちゃんのやりとりはホッコリしました(笑)。完成した今作をご覧になって、お2人がキュンときたシーンはありますか?

中川「キラがクリスマスプレゼントでニノンちゃんに手袋をあげるんですけど、その手袋を家の中でもはめてるところがめちゃくちゃカワイイなと思いました」

飯豊「あのシーン、実はすごく恥ずかしかったんです(笑)」

中川「ニノンちゃんは家の中で手袋をはめていても許されるキャラだしカワイイと思えるけど、確かに演じる側としては少し恥ずかしいかもしれないね(笑)」


※続きは月刊Songs2017年3月号をご覧ください。

ページを閉じる

Topページを開く