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Dream Amiが4枚目のシングル『はやく逢いたい』をリリースする。映画『ひるなかの流星』の主題歌にもなっている作品だが、楽曲だけ聴いても、とても魅力的。恋のときめきや幸福感はもちろん、恋するがゆえの切なさや不安なども表現。恋愛における様々な感情を見事に切り取った楽曲になっている。
Photo:秋倉康介 Text:髙橋栄理子

──『はやく逢いたい』は映画『ひるなかの流星』の主題歌。やっぱり歌詞は台本を読んで書いたんですか?



「はい。実は、もともと原作漫画を読んでいて、世界観がとても好きでハマっていた作品だったんです。それもあってストーリーは知っていたんですが、細かい言葉までは意識していなかったので、台本を読ませていただいて、曲に出てくる主人公は、どんな人にしようかな? と考えました。ただ、映画の主題歌なので、その主人公からかけ離れたくないという気持ちもあったんですが、映画ありきで完成する曲ではなく、映画と関係なく誰が聴いても共感してもらえるようなものにもしたかったんです。それで映画よりも現実味のあるものにして、皆さんの生活の中にも溶け込むようにということを意識して作りました」

──確かに映画の場合、主人公は与謝野すずめという女子高生なんですけど、『はやく逢いたい』に出てくる主人公は、もっと広い世代の女性に当てはまる気がしました。

「恋の始まりのドキドキや幸せな気持ち。でも、幸せだからこそ、ちょっと不安になったりもするというのは映画のヒロインすずめちゃんにも当てはまるんですけど、きっと女性だったら年齢問わず感じるものだと思うんです。例え何度恋を重ねても、新しい恋が始まる時は、そういう気持ちになるんじゃないかなと思いますし、自分自身もそうなので。だから、すずめちゃんのような、これから恋を覚えていく世代の方はもちろん、私より年上の大人の女性にも共感してもらえたら嬉しいです」



──本当にそう思います。映画がモチーフになっているとはいえ、曲だけで聴いても充分魅力のある仕上がりになっていますから。

「ありがとうございます。私自身、そもそも原作に共感していましたし、主人公の気持ちも自分の中にない感情ではなかったんです。だから、理解するのに時間がかかったりすることがなくて。歌詞の仕上げ段階では難しさもありましたが、ストーリーを作っていく時は、楽しみながら書くことができました。自分の恋愛観も入っているので、ちょっと恥ずかしくもあるんですけど(笑)、私にとってリアルだからこそ、歌う時もリアルな感情で歌えるのかなと思っています」

──Amiさんと同世代のリスナーも、きっと共感すると思いますよ。

「周りの同世代の子が聴いて、反応が良いと特に嬉しいですね。女子は何歳になっても女子なので、共通の感情が湧いてくれるのは、とても嬉しい限りです」

──実は私は映画も観せていただいたんですけど、とてもピュアでキュンとするストーリーだったので、この曲がピッタリですよね。

「ありがとうございます。私も昨日、観に行かせていただいて、初めて自分の曲が映画の中で流れるのを聴いたんです。すごく良い場面で使っていただいていたので、自分の曲なのに聴いていてドキドキしちゃいました(笑)。だから、映画を観に来てくださった方にも、そういうふうに思っていただけたら最高です。その反面、反応が怖くもありますけど(笑)」


※続きは月刊Songs2017年4月号をご覧ください。

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