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井上苑子のニュー・シングルが完成。表題曲の『メッセージ』は、彼女自身も原作漫画の大ファンだという映画『ReLIFE リライフ』(4月15日公開/主演:中川大志・平 祐奈)の主題歌として書き下ろされたものだ。どんな時も過ぎていく時間、限りある時間。だからこそ今、この気持ちを伝えなきゃ! 恋する女の子の胸の内を丁寧に書き上げたタイトル曲についてはもちろん、話題のカバー曲についてもたっぷりと語ってくれた。
Photo:松井伴実 Text:山田邦子

──新曲『メッセージ』は、映画『ReLIFE リライフ』の主題歌として書き下ろされたそうですね。



「はい。ちょっともどかしさもあって、恋してる時ならではの切ない感じを出せたらと思いながら作りました。この映画は漫画アプリのcomicoで連載されてる作品が原作なんですが、私ももともと大好きで、“めっちゃ面白いから読んで!”って人に勧めるくらいだったんです(笑)。更新されるたびに追いかけて読んでる作品だったので、まさか主題歌のお話をいただけるなんて! ほんと、ビックリでした」

──苑子さんは、この作品のどういうところに魅力を感じて読んでたんですか?

「ランキングがずっと1位だったから、最初は興味本位で読み始めたんです。私はかなりキラキラした、いわゆる少女漫画です! ってものが好きで、自分も作品の中に入り込んで一緒に楽しむタイプだったんだけど、これはすごく考えさせられたんですよね。10年前に戻って高校生をやり直し、人生をもう一度始めてみるっていうお話なんですが、ちょっとネガティブですぐ諦めちゃうような男の子と、ネクラで自分から話しかけることができない女の子が、人として少しずつ変化をしていく。その過程から目が離せなくなる作品だったんです」

──主題歌を手掛けるとなると、嬉しくもあり責任重大でもあり。

「はい。だから色々考えました。自分自身もそうだけど、実写化ってどんな感じになってるのかな? って気にして観にいくと思うし、そこで流れる音楽もすごく耳に残りますからね」

──曲はどんなふうに作り始めたんですか?

「まずは全体のテーマを決めました。リライフできるのは1年間で、その後はもうみんなと会えなくなるし、その記憶さえもなくなってしまうんですね。常に別れを感じながら進んでいくストーリーだから“切ない”って気持ちがずーっとあるんだけど、人として成長していく中で、明るい未来を目指すからこその今っていうものを曲で伝えられたらなと思いました。なので、メロディー的にはちょっと泣けるんだけど、明るさはある感じ。歌詞は1曲が物語になってることが重要だといつも考えてるので、出会った時のことから、伝えなきゃ後悔するぞっていう今の気持ちまで、映画で描かれているのと同じように色んな気持ちを詰め込んで流れを作りました」

──苑子さんは、伝えたいことはちゃんと伝えるほうですか?

「思ったことは口にするタイプですね。今って学校を卒業するとか、好きな人や友達と離れ離れになってしまうとか、そんな時期でもあると思うんですね。自分の気持ちはちゃんと伝えてほしいから、そういう人達にもこの曲に込めたメッセージが伝わればいいなって思ってるんですけど」


※続きは月刊Songs2017年4月号をご覧ください。

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