http://passcode-official.com/
2014年に結成され、大阪のライブハウスを拠点に活動を始めた4人組ガールズ・グループ、PassCode。EDMの要素を取り入れたラウド/ミクスチャー・ロック系のヘヴィーなバンドサウンドをベースに、アイドルという枠では収まりきらないシャウトやスクリームを響かせる彼女たちのライブの評判は、瞬く間に口コミで広がっていった。アイドルフェスやロックイベントに出演すると、彼女たちのライブが始まった途端に多数の観客が押し寄せ、フロアではクラウドサーファーやサークルモッシュ、ダイブが各地で発生する熱狂の渦が巻き起こる。PassCodeは今、最も観客を興奮させる、まごうかたなきライブ・アーティストである。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:永堀アツオ

──メジャー・デビューして何か変わりました?



大上陽奈子(以下、大上)「関わってくれる方が増えたので、たくさんの人に支えられながら活動してるんやなっていうのを改めて感じました。まだまだ上に行きたいなって思うような半年でもありました」



今田夢菜(以下、今田)「自分たちのことだけじゃないんだって、考えることがたくさん増えましたね。自分たちが頑張らなかったら、他の方もたくさん色々影響が出たりするんだっていう責任感も持つようになって。でも、毎日がめっちゃ楽しいです」



高嶋 楓(以下、高嶋)「メジャー・デビューしたことで、今までPassCodeを知らなかった人にも知ってもらえたなと思うし、これからもっともっと知ってもらえるように、頑張っていきたいなって思ってます」



南 菜生(以下、南)「メジャー・デビューすることによって、楽曲がPassCodeらしくなくなってしまうんじゃないかって心配したりもしたんですけど、1st(シングル)も2nd(シングル)もPassCodeの色が前面に出ていて。こんなにPassCodeのことを考えてくれるレーベルは他にないなと思うし、すごく感謝してます」

──その新曲『bite the bullet』では、らしさに加えて進化も示してますよね。

南「そうですね。今まではもっとピコピコしたサウンドで、カワイらしさが残ってたと思うんですけど、今回はゴリゴリで、今田のシャウトも重たい感じから始まって。シャウトとラップ、そして、歌っていう3種類を使い分けているので、成長というか、新しい一歩を見せられたんじゃないかなって思います」

──レコーディングも大変だったんじゃないですか?

南「みんな苦労しましたね。まず、今田が泣いて」

今田「苦しかったですね。私はシャウトを担当しているんですけど、メジャーになるまでは意味のないことを叫んでいたのが、メジャーになってから英語になって、ちゃんと意味がつけられていて。レコーディングの時も意味を考えながら、頭の中でイメージして、表情もちょっと自分の中でつけながら叫んだりしているんですね。でも今回、その場で単語とリズムも変わって、1時間以上かけてもできないところがあって。“今田はたった1行も、ちゃんとできないんか”って思ったら、涙が出てきて。何回もやらせてすみませんっていう気持ちと、自分はここまでできへんのかっていう悔しさで頭がいっぱいになって、泣きながら叫んで、ヘンな気持ちになりました(笑)」

南「ひなちゃん(大上)も泣きながら帰ってきたよね」



大上「あれは、初回限定盤に入ってるカップリングの『カタルシス』の時ですね。メンバーみんなが好きな曲なんですけど、いつもと違う曲調の珍しい曲やから、すごく大切にしたいって思って。歌い方をイメージトレーニングして行ったんですけど、思ったようにいかへんくて。そん時から泣きそうだったんですけど、泣いたら止まらなくなりそうやから堪えて。レコーディングを終えて、ブースを出た瞬間、涙がポロポロ出てきて」

南「でも、聴いたらうまいんですよ。一番歌が上手だから」

大上「結果、いい曲になったので良かったです(笑)」


※続きは月刊Songs2017年6月号をご覧ください。

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