──恋のライバルが1人ではなく、今作はドラマ版を含めると複数のライバルが登場して“せとか”を取り合うという珍しいストーリー展開です。お2人は今作の物語をどう思いましたか？



千葉雄大（以下、千葉）「確かにライバルが3人以上登場するというのは珍しいですよね」



片寄涼太（以下、片寄）「そのうちの1人が僕が演じている“せとかの兄”なので、そこもすごく面白いと思いました」

千葉「直接はるかには言わないけど、高嶺と草川拓弥くん（超特急）演じる美丘千秋ははるかの気持ちに気付いてるんです。そのへんが心理戦にもなっているというか、物語に少し含みを持たせているところも面白いと思いました」

──片寄さんは千葉さんと高嶺さんを比べてみて共通点はあると思いましたか？

片寄「千葉さんは高嶺に少し重なる部分があるのかなと、ご一緒していく中で感じました。それは千葉さんがお芝居がお上手だからそういうふうに感じたのかもしれません。普段はカワイらしい一面も見せてくださるので、そこは高嶺とは違うのかなと思います」

──高嶺はすごくクールなキャラクターですしね。

片寄「そうですね。高嶺を演じるために“大人の色気”を重視して千葉さんは役作りされたんじゃないかと（笑）」

千葉「お芝居してなくても色気は出てると思うんだけどなぁ（笑）」

片寄「間違いなくあります（笑）」

──千葉さんから見て片寄さんとはるかの共通点はありましたか？

千葉「はるかに比べたら片寄くんは断然ジェントルマンです。男女問わず誰にでも優しくて…まぁ、主に僕に対してなんですけど（笑）。とにかく気遣いができる優しい人。かと思えば、芹川国光役を演じた杉野遥亮くんとは歳も近いせいか、彼に対してよくツッコミを入れていたので見ていて面白かったです。片寄くんと僕は年齢差もあるので、すごく愛おしさを感じます」

片寄「ありがとうございます（笑）。先日、千葉さんが食事に連れていってくださったんですけど、その時に“今から敬語禁止ね！”とおっしゃって。でも、僕ヘンに真面目なので全然タメ口きけなくて（笑）」

千葉「一回もできなかったよね（笑）」

片寄「はい（笑）」

千葉「現場で長く一緒にいると例え相手が年上の人であっても、何となく気持ちが緩んで自然とタメ口になったりするじゃないですか。でも片寄くんにはその緩みが一切なかったんです」

片寄「だからと言って壁を作っているわけではなくて、やはり目上の方に対して失礼のないようにと常に思ってしまうというか…」



千葉「そうだね。僕もそれを分かってて“ちょっと敬語なしでしゃべってみてよ”と言いたくなってしまって。片寄くんが無理して“そ…そ…そうだよ…ね”とぎこちなく話すから面白いんです（笑）。せっかくだから、今作の舞台挨拶で“敬語禁止”にしちゃう？」

片寄「いじめないでくださいよ（笑）！」

千葉「フフフ（笑）」

──（笑）。片寄さんは高嶺のキャラクターをどう思いましたか？

片寄「高嶺は“男らしいカッコ良さ”をすごく持っている人だと思います。映画をご覧になると共感していただけると思うのですが、後半に出てくる教会のシーンの撮影を現場で見ていて、高嶺の表情に男の僕でも心をグッと掴まれました。高嶺の切ない表情にぜひ注目してください！」

※続きは月刊Songs２０１７年７月号をご覧ください。