Softly *撮り下ろし3ページ |
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──待望の2ndアルバムが完成しましたね。
HARUKA「でき上がった時は、本当に感動しました。今回は色んな恋の歌が入ってるんですけど、音的に今までやってこなかったことにも挑戦したので、自分達の引き出しが開いたような感覚があったんですよ。例えば『ポケットの中』みたいな音の感じはこれまであまりなかったけど、やってみると“あぁ、こういうの好きだ!”って思えたりして」
MUTSUKI「あと、ライブが楽しみな曲がたくさん入ってます。『スキナノカナ』みたいにポップに盛り上がる曲もあるけど、『DRIVE』みたいにどう乗ったらいいのか一瞬分からなくなるような曲もあって(笑)。そういうのもやってみたかったし、みんなが自由に乗れるような曲があってもいいなと思ってたんです」
HARUKA「『たとえばあなたと』とかは、分かりやすいけどね」
──選曲に関してはどうでした?
MUTSUKI「私たちストックしてる曲がたくさんあるので、その中から絞って絞ってって感じだったんです」
HARUKA「でも最終的には、やっぱり新しく生み出すものを皆さんにお届けしたいよねってことで、こういう選曲になりました。この『ふたりの距離』は私たちの最新、できたてホヤホヤですって感じで聴いてほしかったから、今、すごい充実感も感じています」
──作り始める時は、アルバムとしてのイメージが何かあったんですか?
MUTSUKI「これは個人的なことなんですけど、私はもうすぐ20歳になるんですね(※取材は5月下旬)。今までも曲は日記みたいな感じで作ってきたんですけど、これまで同世代の目線だったところを、ちょっと大人っぽいものとか、逆に自分より少し下の世代の目線みたいなところも意識して書いてみたりしました」
HARUKA「前回もそうだったんですけど、アルバムとしてのテーマは特に決めないんですよ。1つ1つ曲を作っていって、全部通して聴いてみた時に初めて“テーマってなんだろうね?”って感じで考えるんです。前回の『言えなかったこと。言いたいこと。』は“ラブレター”。今回はどの曲にも、主人公と好きな人とか、色んな“人と人との距離”が書かれていることに気づいたんです。自分達でも気づかないうちに、共通点が生まれてることが多いんですよ」
──それでタイトルが『ふたりの距離』。アルバムをこれから手に取る人はきっと興味をそそられるタイトルだと思うし、聴いた人にとっては、これ以外考えられないくらいのタイトルだと思いました。
HARUKA「この言葉に辿り着くまでに相当悩んだので、そう言っていただけて良かったです(笑)」
──じゃあ収録曲についていくつか聞いていきたいんですが、まず『ポケットの中』は付き合い始めた恋人同士の距離が描かれてますね。
MUTSUKI「はい。付き合い始めて楽しいな嬉しいなみたいな女の子の気持ちを書いたんですけど、実はそういう経験というか、そういう少女マンガに出てくるみたいな女の子の気持ちが私達全くなくて(笑)。だから、きっとこういう子がいたらすごくカワイイだろうなって想像しながら作ったんです」
HARUKA「マンガとか読んでても、私はそういうヒロインにはなりきれないけど、憧れを持つことはできるじゃないですか。そんな感じで、例えばこの曲を聴いて“こんなこと考えてる女の子、カワイイな”“この曲聴いてたらヒロインになれる気がする”みたいな感覚を持ってもらえたらって思うんですよね」
MUTSUKI「ポジティブにね」