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──約3年振りとなるアルバム『Here I Stand』が完成しました。リスタートにふさわしい作品だと思いますが、今の手応えはどうですか？

「こうしてアルバムを作れること自体、本当にありがたいなという気持ちです。しかも、サウンド・プロデューサーとしてEXILE ATSUSHIさんが参加してくれて。第2のスタートというと大げさかもしれないですけど、それくらいの思いで挑んだアルバムです」

──この3年間はライブ中心の活動でしたよね。

「そうですね。（レコード会社、事務所を離れて）フリーになっている時期があったのですが、その間も色々な場所でライブをやらせてもらっていたので。ただ、音源をリリースすることができなくて、かなり焦りはありました。自分から勝負したがらないというか、“もう無理かもしれないな”と弱気になることもあって…。でも、ライブを続けていくうちに“やっぱり自分は音楽が好きなんだ”と改めて実感するようになったんです。生活のために歌っているわけではなくて、自分にしかできないものを作って、それをたくさんの人に届けたいと。そういうタイミングで偶然、ATSUSHIさんに声をかけてもらったんです。ごはんを食べに行った時に“一緒にやろうよ”って言ってもらったり。その時は“そうですね、ぜひ”くらいの感じだったんですけど、後日、メールで“本当にやってみない？”と言ってもらって。こんなチャンスはなかなかないし、僕も“全てを懸けてやってみよう”という気持ちになったんですよね」

──なるほど。アルバムの前にシングル『Here I Stand』がリリースされましたが、アルバムはどんなテーマで制作されたんですか？

「“僕が今ここに立っていられるのは、支えてくれる仲間がいるから。みんながいるから歌っていられる”ということですね。そのコンセプトを僕からATSUSHIさんに話して、いくつかデモの楽曲を聴いてもらって。その時にATSUSHIさんから“LDHのアーティストも巻き込んで盛り上げていこうよ”というアイデアをもらったんです。あと、“今までのJAY'ED、これからのJAY'EDの2つを表現したアルバムにしたいね”って。それで『明日がくるなら』『ずっと一緒』をリメイクして再録することになったんです。このアルバムで初めて僕の音楽を聴く方も多いと思うし、“JAY'EDはこういうシンガーです”と伝えるためにも良かったと思います」

──シングル『Here I Stand』の作詞はATSUSHIさんですね。

「そうなんです。さかいゆうさんに作曲してもらったデモに対して、“この曲に歌詞を書かせてもらっていいかな”って言ってくれて。3日後くらいに歌詞が送られてきたんですが、ATSUSHIさんが歌ってるデモも付いてたんですよ。メールには“JAY'EDの曲だから、デモは聴かなくてもいいよ”って書いてあったんですけど、当然、聴きますよね（笑）。それが本当に素晴らしかったんです。ミーティングの時に話をさせてもらった思いをしっかり汲んでくれていたし、自分自身、ATSUSHIさんの言葉に背中を押してもらえるような感じがあって。嬉しかったですね、ホントに」

※続きは月刊Songs２０１７年７月号をご覧ください。