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ミュージカル界のプリンスとして、シーンの人気と拡大を担ってきた山崎育三郎。近年はドラマ『下町ロケット』や『あなたのことはそれほど』などのドラマに出演し、カバー・アルバム『1936〜your songs〜』では日本レコード大賞企画賞を受賞。様々なフィールドに活動の場を広げると共に、今年4月に公開されたディズニー実写映画『美女と野獣』の日本語プレミアム吹替版で野獣役を務めたことでも大きな話題となった彼が、ついに、“初”のオリジナル・シングルをリリースする。“初”主演ドラマのダブルテーマソングであり、“初”のメドレーミュージックビデオも制作。3つの“初”がついた作品にどんなアプローチで臨んだのかを聞いた。
※「あいのデータ」のピアノソロ・スコアを掲載!
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:永堀アツオ

──“ミュージカル界のプリンス”って言われていることはどう感じてますか?



「はははっ。自分では一回も言ったことないんですけど(笑)、周りが20代前半から言ってくれて。あと、数年したら誰も言わなくなると思うので、言っていただけるうちは言っていただこうと思ってます」

──育三郎さんが吹替の歌唱を担当した『美女と野獣』も大ヒットして、かねてからミュージカル好きだった方以外のファン層も広がってますよね。

「そうですね。ミュージカルはチケットの値段も高いので、なかなか若い方がしょっちゅう行ける場所ではないと思うんですけど、そんな方から“今度、初めて、ミュージカルを観に行くんです”って言ってもらえるとすごく嬉しくて。そもそも、僕が色んなチャレンジをしようって思ったのは、ミュージカル界を盛り上げたいっていう思いがキッカケでしたから」

──この夏から、初の主演ドラマ『あいの結婚相談所』がスタートしました。



「12歳でデビューしてから、29歳までずっとミュージカルの世界で生きてきて。ドラマ『下町ロケット』で連ドラを本格的にやり始めてから、まだ2年という中で、こんな大役をやらせていただくというのも不安もあったんですけれども、キャストやスタッフ、全員で“日本で初めてのドラマを作るんだ”という気持ちで挑んでいて」

──このドラマにおける新しいチャレンジとは?

「ミュージカル俳優の僕にできる要素を取り入れる作品だっていうことです。劇中の中で、芝居だけじゃなく、歌ったり、踊ったり、ピアノを弾いたりもしている。自分ができることを全部を取り入れていて。みんなで一緒に新しいものを作ってるという感覚があるので、すごく楽しみながらやらせてもらっていますし、初めての主演がそういう形で良かったなと思います」

──同ドラマのダブルテーマソングも歌っています。

「通常のドラマの最後に流れるエンディングテーマというスタイルではなくて、劇中の中で芝居の流れで歌い出すという楽曲として使われているので、そこにも新しさを感じてます」

──1曲目の『Congratulations』はビッグバンドによるミュージカル調の楽曲となってます」

「ハッピーなウエディングソングです。ウエディングソングといえば、しっとりしたバラードとかジーンとくる楽曲は多いんですけど、家族や仲間、みんなでお祝いをするようなポジティブなウエディングソングになっているので、作品の色に合ってるなって思いましたし、ウエディングソングとして広がったらいいなと思います」



──初のオリジナル・シングルにもなりますが、歌のアプローチとしてはどう考えてました? 

「ミュージカル俳優としての歌い方は全くしてないです。あくまでもポップスとして歌ってます。ミュージカルの役柄として歌う楽曲と、ドラマの主人公である“藍野”さんとして歌う楽曲と、山崎育三郎として歌う楽曲は別物だっていう認識があるので」


※続きは月刊Songs2017年9月号をご覧ください。

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