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渡辺麻友×柏木由紀×向井地美音×小栗有以
長年AKB48のエースとして活躍してきた渡辺麻友。彼女の卒業シングルであり、最後のセンター曲となる『11月のアンクレット』が、11月22日にリリースされる。それは奇しくもAKB48にとって記念すべき50枚目のシングル。まさに、ひとつの区切りを迎えることになる楽曲のことを中心に、渡辺の卒業に対する思いも含めて渡辺、柏木由紀、向井地美音、小栗有以に話を聞いた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:髙橋栄理子

──渡辺麻友さんの卒業シングル『11月のアンクレット』。ちょっぴり切なさも含まれているんですけど、優しい雰囲気が印象的な楽曲になりましたね。



渡辺麻友(以下、渡辺)「今回の楽曲は、回を重ねて聴いていくごとにじわじわと好きになってきて、今ではもう大のお気に入りです。卒業ソングということもあってか、ちょっと寂しげというか、儚いニュアンスも入りつつ、ちゃんと希望も見えてくる。そういう色々な要素がバランス良く織り交ぜられたメロディーが、すごく美しいなと感じました。ラストセンター・ラストシングルにこの曲をいただけて、本当に嬉しく思っています」



柏木由紀(以下、柏木)「麻友っぽいなというのが、私の最初の印象です。振付も麻友が1人で踊るところが多いんですが、それがすっごくかわいいんです。超アイドル! っていう感じで。かわいいなと思うのと同時に、こんなにかわいいアイドル姿の麻友を見られなくなるんだという寂しさがすごくあって、切なくなりました」



向井地美音(以下、向井地)「私も曲調も振付も衣装も、すごく麻友さんらしいなと思いました。衣装は歌詞と同じで、全員左の足首にアンクレットをしていて、それがポイントになっています。私自身は曲は明るいのに歌詞の内容が切ないところが好きですし、個人的には『ラブラドール・レトリバー』(2014年5月リリースの36thシングル)の続編だと勝手に思って楽しんでいます」



渡辺「本当に続編なの」

向井地「えっ、やっぱりそうなんですか!?」

渡辺「作曲者が一緒なの。私も最初に曲を聴いた時、『ラブラドール・レトリバー』っぽい要素が入っているなと思ったんです。そしたら、この間のライブに作曲家の方がいらしていて、終演後にお会いした時、“今回の曲も僕が書いたんです”って。だから、やっぱり! と思いました。『ラブラドール・レトリバー』が夏バージョンだったとしたら、こっちは秋冬版みたいな感じ!」

向井地「いいこと聞きました(笑)! それに、この曲の主人公は完全に麻友さんですよね」

柏木「ねっ! 麻友だったら納得だよね。私はこの歌詞を読んだ時、男の人って、みんなこんなに引きずるの? と思ったんです。もらったアンクレットも外せないし。でも、相手が麻友みたいなかわいい子だったら、分からなくもないって思いました(笑)」

──メロディーがとても心地よく響く『11月のアンクレット』ですけど、実際のレコーディングはどうだったんですか?

向井地「すごく符割りが難しかったです。歌詞の文字数が多いので、例えば2番のサビでは、どの言葉をメロディーに合わせればいいのか分からなくなってしまって。でも、聴けば聴くほどしみついて覚えられると思うんです。メロディーがキレイで歌えたら気持ちいい曲なので、読者の方にも何回も聴いて覚えてから歌ってほしいです」



小栗有以(以下、小栗)「Aメロの部分は上下する感じのメロディーになっているので、私はそこは強弱をつけることを意識して歌いました。きっと、覚える時もそのほうが覚えやすいんじゃないかなと思います」

柏木「この曲には英語のコーラスが入っているんですけど、私はその部分を担当したんです。美音は歌った?」

向井地「歌ってないです。コーラス選抜っていう感じの人がやったんですかね?」

柏木「たぶんそうかも。それで、そこのコーラスがポイントになっている気がします。AKB48にこういうしっかり入るコーラスはあまりないんですが、オシャレ感を出していていいなと思います。だから歌える方は、ぜひここを担当してもらいたいです。そうするとグッと曲に雰囲気が出るんじゃないかなと思います」


※続きは月刊Songs2017年12月号をご覧ください。

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