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FUNKY MONKEY BABYS(ファンモン)解散後、ソロとして活動を行なっているモン吉が、前作から約1年4か月振りとなる2ndアルバム『モン吉2』をリリースした。地元・八王子の大先輩でもあるKICK THE CAN CREWのLITTLE、かりゆし58の前川真悟とのコラボ曲などを含む本作。子どもを思う親の気持ちや、彼女から母(ママ)になった最愛の人へのラブソングなど、モン吉らしい目線でいろんな“愛”が描かれたアルバムだ。なお、通常盤のイラストは盟友DJケミカルの描き下ろし! 細かいところまでぜひチェックしてみてほしい。
Photo:秋倉康介 Text:山田邦子

──『モン吉2』、とても愛を感じるアルバムですね!



「ありがとうございます。実は今回、意図的にラブソングを書こうと思って作ったんです。制作の段階でラブソングがいくつかできてたので、やるんだったら一貫してやっちゃっても面白いんじゃないかなと思ったんですよ。僕、中途半端は好きじゃないので」

──制作はいつぐらいから?

「具体的には夏ぐらいですね。いろいろフェスとかに出させてもらいながら、その合間で。これだったらどう考えてもラブソングかな、これは応援ソングだろうなとか、だいたいオケから見えていくんですけど、それを繰り返していたら、今回はラブソングが多くなってたんです」

──なるほど。

「前作もファンモンの時もそうだけど、もともとのコンセプトとかなかったんですよ。1曲1曲全力でやりながら積み重ねてきた感じ。もちろん今回もそこは変わらないんだけど、ちょっとラブソングみたいなコンセプトがあるかなって感じのアルバムになりましたよね」

──ラブソングを作ろう! って自分の中でスイッチを入れることで、使える言葉も増えるだろうし、書けるとこまで書いちゃおうって思い切った気持ちになれそうですよね。

「そうなんですよ。前だったらラブソングといえば恋愛ぐらいしか書いてなかったけど、愛にもいろんな愛があるんだよなってことは作りながら思ってました。やっぱり子どもが生まれてから、家族っていうところもすごく大事なことだよなって思ったし。そういうところもね、今回はちゃんと書きたいなって思えたんですよ。自分もそうですけど、前からのファンの方とかも同じように年齢を重ねているし、子どもが生まれるとか成長してとか、同じような境遇の方もいらっしゃると思うんですね。だから、今自分が思っていることとか、自分が経験していることをそのまま曲にすれば、分かってもらえる部分はあるんじゃないかなって思いながら作ってましたね」

──そういうことが、自然とできたと。

「はい。そろそろそういうこともやんなきゃとかじゃなくて、自然と。自分が今思っていることとか強く頭の中にあるものこそ、曲にした時にも人に伝わると思いますしね」

──音楽を始めた頃、いつかこうやって家族に対する気持ちを歌ったりする日が来るんだろうな、なんてことも想像してました?

「いやいや、全然(笑)。だって結婚したり子どもができたりしないと、実際分からなかった感覚ですからね。今そうやって聞かれたことで改めて思いましたけど、こういうのって、書けって言われても書けないよなって思います」



──アルバムのラストを飾る『茜空』はまさにそういう1曲かなと思いますが、この曲はオフィシャルサイトで募集されていた推し曲にも選ばれたんですよね。

「はい。捨て曲なしになったなと思えたし、フラットな目線でファンの人達に選んでもらいたいなと思ったので、“この中からみんなで推し曲を選んでください”って、5曲聴いてもらって投票で決めてもらったんです。自分の中ではいわゆるアルバム曲っぽい、アルバムの幅になってくれるような曲だろうなと思いながら作っていたので、意外でもあり、“やっぱりそうか”って思うところもありでした。昔からのファンの方はこういうのがやっぱり好きなんだろうなというのもあったし、さっきの世代の話じゃないですけど、こういうところが響くんだろうなっていうのも分かる結果でしたね」




※続きは月刊Songs2018年1月号をご覧ください。

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