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樋口日奈×寺田蘭世×鈴木絢音
乃木坂46が、これまでのアンダー楽曲をコンプリートしたアルバム『僕だけの君 〜Under Super Best〜』をリリースした。新曲4曲も加えた全26曲は、聴き応え充分。しかも、テレビなどで聴く機会は少ないものの、アンダー楽曲には隠れた名曲が多数存在するのだ。そんなアルバムについて、今回は樋口日奈、寺田蘭世、鈴木絢音の3人が答えてくれた。
Photo:竹中圭樹(D-CORD) Text:髙橋栄理子

──アンダー楽曲だけのアルバムがリリースされるのは今回が初めて。画期的だけどステキな企画ですよね。



樋口日奈(以下、樋口)「はい。乃木坂46の曲は全部いい曲だなと思いますし、アンダー曲もそうなんですけど、やっぱり少し埋もれがちなところも今まではあったと思うんです。乃木坂46をあまり知らない方には、わりと届きにくいというか。だから、アンダー曲だけのアルバムが出ると聴いた時は、素直に嬉しいなと思いましたし、乃木坂46にはもっともっといい曲があるんだって、たくさんの人に分かってもらえると思います。それに特典映像にも、1回目のアンダーライブからの映像(初回生産限定盤)や、全部のミュージックビデオ(初回仕様限定盤)が収録されているので、乃木坂46を今まで以上に深いところまで知ってもらえる機会になると思います」



寺田蘭世(以下、寺田)「カップリングだけでアルバムを作るのは、他のアーティストさんでも、めったにないことだと思うんです。それを今の乃木坂46ができるのは、今までの歴史が濃いからだと思うんですが、すごくありがたいことだなと思います」



鈴木絢音(以下、鈴木)「やっぱり乃木坂46の曲って聞くと、表題曲のイメージが強いと思うので、最初にアンダー曲だけのアルバムを出すと聞いた時は少し不安もあって。でも、アンダー曲には心に沁みる曲が多いので、たくさんの方に届けたい気持ちも強かったんです。だから、こうしてアルバムという形になったのは、とても嬉しいですね」

──新曲も含めて全部で26曲収録されているので、すごく聴き応えがありました。その中から、3人にとって思い出深い曲や個人的に好きな曲を1曲挙げてもらえますか?

樋口「私は、この3人の中では唯一の1期生なので、デビュー・シングル(『ぐるぐるカーテン』)のカップリングだった『左胸の勇気』を挙げたいです。せっかく夢を持って乃木坂46に入ったのに、デビュー曲から選抜とアンダーに分かれるのは結構残酷で、当時はなかなか受け入れられなかったんです。でも、そんな状況だったからこそ、この曲の“いつでも前向きにやっていればついてくる”という歌詞がすごく私自身の胸に響いたので、それを自分に言い聞かせながら歌っていました。そして、そうやって一生懸命やってきた結果、7年目にして少しずつ自分のやりたいことができるようになってきたので、今、悩んでいる人とかにも、ぜひ聴いてほしいなと思います」



寺田「私は自分がセンターを務めさせていただいた『ブランコ』が思い出深いです。この曲は、イントロからドーンと重たくのしかかってくるようなタイプの曲なんですが、乃木坂46のアンダー曲ではエモーショナルな感じっていうのが、とても大事にされていると思うんです。だから、それを象徴するようなインパクトのある曲なんじゃないかなって思います。それにこの曲は、MVも監督さんがすごく愛情を持って撮ってくださったので、メンバーの特徴を捉えて、それを生かしたMVになっているというか。そういう意味では、アンダーメンバーのことをまだあまりよく知らない方にも、覚えていただけるキッカケになるんじゃないかなと思います」

──ラップが入っているところもインパクトがありますよね。



寺田「そうですね。乃木坂46ではラップはこの曲が初めてだったので、新しい挑戦をさせていただけたなと思っています」

鈴木「私が思い出に残っている曲は、『風船は生きている』です」


※続きは月刊Songs2018年2月号をご覧ください。

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