http://chris-hart.net/
デビュー5年目を迎えたクリス・ハートが、今年の春からしばらくの間、音楽活動を休止すると発表した。これまでのように彼の歌が聴けなくなってしまうのは寂しいが、より深く音楽の勉強をし、日本のアーティストが海外でも活躍の場を持てるようにサポートをしていきたいという前向きな決断だ。発表に至るまでの経緯や今後の夢、そして、実は10代の頃から読んでいたという本誌の思い出などについても語ってくれた。
Text:山田邦子
──昨年12月に正式に発表されましたが、しばらく音楽活動を休止されるそうですね。

「昨年の夏からバークリー音楽大学でオンライン授業を受け始めたんですが、リリースの準備があったり、2人目の子どもが生まれたりして、その時期はかなり忙しかったんです。これからの勉強のプランのことや子どものこと、そして次のアルバムやツアー。色々考えると時間が全然足りない。このままだと全部が中途半端になるので、しばらくは音楽のための勉強を中心にしようと決めました。今は、ボーカルを教えるための勉強や作詞・作曲などを学んでます」

──改めて音楽の勉強をしようと思ったのはどうしてだったんですか?

「もともとは学校とか嫌いだったんですよ(笑)。でも、もっと成長するためには勉強しないとダメだなと思ったんです。自分のやり方でやってるという人もいるけど、僕は、それだと限界があると思っていて。いつかまた(これまでとはひと味)違うクリスとしてステージに戻るために、そしてこれからはアーティストのサポートもしていきたいと思っているから、だったらまずは自分が全力で学んで成長しないといけないなと思いました。子どものことも考えたんですよ。適当にやってるパパじゃなくて、全力で勉強も子育ても頑張ってるパパの姿を見てほしいなって」

──素敵です!

「息子(第1子)がそろそろ2歳になるんですね。でも僕はその間ほとんどツアーをしていたから、子どもがこんなに早く体格や性格が変わっていくのかって、ちょっと不思議な感覚があったんです。あぁ、家族との時間をもっと大事にしなきゃなって思いましたね。あと、ファンの方からの影響もあったんです。いつもたくさんのお手紙をいただくんですけど、中にはお子さんを亡くされたとか、親が亡くなったとか、家族の話がたくさんあって。これから子どもが学校に通うようになったりすればまた状況も変わっていくと思うけど、とにかく今は、自分のこれからのためにも、家族のためにも、勉強をしながら家族と過ごそうと思いました」

※続きは月刊Songs2018年3月号をご覧ください。

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