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橘ケンチ×EXILE TETSUYA×EXILE NESMITH
昨年10月にスタートしたツアー「EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 "ROUTE 6・6"」の真っ最中に届けられた3枚目となるアルバム『Highway Star』。レゲエを取り入れた『アカシア』、和のテイストが感じられる『花鳥風月』など、楽曲はさらにジャンルレスに。「前回のツアーを経て、バンドや生のサウンドを意識した音作りに寄っていった」という本作と、5月まで続くツアーのシナジーに迫ります。
Photo:秋倉康介 Text:坂本ゆかり

──前作アルバムが『BORN TO BE WILD』で、今作が『Highway Star』というタイトルですが、ロックの名作を意識して?



橘ケンチ(以下、ケンチ)「アルバム・タイトルは最後まで“どうしようか?”って話をしていて、最後に決めたんです。ツアーのキックオフ・シングル『Route 66』の歌詞に“ハイウェイ”が出てくるし、EXILEが今秋から、『EXILE LIVE TOUR 2018 “STAR OF WISH”』というドームツアーをやらせていただくので、2つを繋げるという意味もあって。アルバム自体も結構ロック色が強いので、EXILE THE SECONDなりの遊び心のあるオマージュでもあります」

──どなたのアイデアなのでしょう?

ケンチ「(EXILE)SHOKICHIかな? SHOKICHIとキャプテン(佐野健二/ベーシスト/ツアーのミュージックディレクター)が曲のインスピレーションの話をしていて、『Highway Star』の話になって。そこからSHOKICHIの頭の中に“Highway Star”ってワードが残っていたみたいです」

──ロック色が強いという話も出ましたが、DEEPさんのコーラスあり、『花鳥風月』のオリエンタルありと、さらに楽曲スタイルのバリエーションが増えた印象です。



EXILE NESMITH(以下、NESMITH)「前作も“ジャンルレス”って言葉が取材の時によく出てたけれど、今作は、それを超えてますよね(笑)。もっとディープになっているかも。前作が“EXILE THE SECONDってこんなことができます!”って意味でのジャンルレス、つまり名刺代わりの1枚だったとすると、今回は、“今、僕達ができる等身大のEXILE THE SECONDを集めました!”って感じじゃないかな。だから、初めてEXILE THE SECONDを知る人も、音楽好きな人も、“このジャンルが好き”、“このテイストが好き”ってハマる曲がそれぞれにあると思います」

──13曲中、12曲にSHOKICHIさんの名前がクレジットされていますが、SHOKICHIさんが音楽的に果たす役目は大きいですよね。

NESMITH「そうですね。EXILE THE SECONDの言葉や音楽を具現化してくれる存在だと思います。メンバーだからこそ、ふだん僕達が話している会話からヒントを得られるし、それを形にしてもらえるから僕らも理解しやすいのだと思います。シングル『アカシア』のレゲエというのも、結構前からメンバーやスタッフさんの間で出ていたんですよ。『Young Forever』の主人公の若さや、『花鳥風月』のセクシーさ、『POW!』の韻の踏み方や言葉のチョイスも、僕達の頭の中にあるものが形になった感じなんです」

──SHOKICHIさんからは、どういうタイミングで曲が提示されるのですか?

NESMITH「楽曲会議があるんですけれど、ある程度完成に近くなった時に“今のEXILE THE SECONDにこういう楽曲があったらライブで盛り上がると思うし、ファンの方も喜んでくれると思います”って聴かせてくれることが多いですね」

ケンチ「その前に、雑談レベルで“こういう曲があるといいよね”ってメンバー同士で話していて、出たアイデアをSHOKICHIが形にしてきてくれるんです。ほぼ、言った通りの作品を仕上げてきてくれますね」

──シングルになった『アカシア』は、最初に聴いた時にどのような印象を受けましたか?



EXILE TETSUYA(以下、TETSUYA)「聴いた瞬間に“次のシングルは、これで決まりだ!”って思いました。たくさんの作家さんの素晴らしいデモ曲も多くあったのですが、やっぱりSHOKICHIが出してくる曲は、僕らが欲する気持ちやタイミングとバッチリ合うんですよね。さっき話に出た“レゲエ”ってキーワードもそうですけど」

ケンチ「ちょうど、ツアーで『WON'T BE LONG』のレゲエカバーをやらせてもらっていたし、レゲエが世界のトレンドになっていたしね。普通のミディアム・バラードだったら他のグループでもやってるけど、そこにレゲエを用いるって、新たなトライを好むEXILE THE SECONDには合ってるなって、グッときました。それに、タイトルが『アカシア』ってカタカナっていうのもインパクトがあったしね」


※続きは月刊Songs2018年4月号をご覧ください。

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