さくらしめじ *撮り下ろし6ページ+ライブレポート1ページ http://sakurashimeji.com

結成以来、着々とライブの実績を重ねているさくらしめじが、待望の1stフルアルバムをリリース! ライブでお馴染みの曲もアレンジを変え収録。メンバー書き下ろしの楽曲などボリューム満点。彼らのソングライティングの実力とシンガーとしての成長を感じられる1枚。本誌は、いち早く全曲解説でお届けします!
誌面では「菌育 in the 家(はうす)」神奈川公演のレポートを掲載!
Photo:佐藤真一 Text:大庭利恵

──待望の1stフルアルバムですね。こんなアルバムを作りたいというイメージは持っていましたか?



田中雅功(以下、雅功)「『ハルシメジ』というタイトルらしく“春=新しいこと”をテーマにしたいと思ったので、これまで音源化されていない曲、僕と彪我が作詞を手掛けた曲、ライブですでに披露してきた曲もアレンジが違っているのがポイントですね」

髙田彪我(以下、彪我)「裏テーマとしては?」

雅功「『スタートダッシュ』では登校してる様子、『かぜだより』で昼、『夕空小道』で夕方になって、『朝が来る前に』で夜を迎えて、『おもいでくれよん』で次に繋がっていくという、1日の流れになっています!」

──そういうテーマ的なものがあると歌い方なども意識しやすいですよね。

雅功「そうなんです。シングルですでにリリースしていた『あやまリズム』の最後の“ごめん!”を録り直してるんですけど、それも“前の日にケンカした友達に朝一番で扉を開けて言うごめん”という設定を作ったりして。今までライブでやっていた曲は土台ができてるので、そこからどうアレンジされていくのかという楽しみがありましたし、新曲はゼロから作り上げていく楽しさがありましたね」

──では、全曲解説にいってみましょう! 『スタートダッシュ』は、アルバムのオープニングにぴったりのテンションですね。左右にそれぞれのギターが振り分けられていて、ライブが始まるような空気感がありますね。

雅功「まさに“疾走感”という言葉がぴったりですよね」

彪我「イントロのギターもそうなんですけど、歌も2人の掛け合いが一番多い曲です」

──作詞に、さくらしめじが共作とクレジットされていますが、これはイメージを伝えたんですか?

彪我「そうです。通学をテーマにした曲なんですけど、朝早いとか、満員電車とかいろいろ不満に思うことってあるじゃないですか。でも、イヤホンをつけて音楽の世界に入れば乗り切れるんだってことを書きたい、と」

雅功「電車とか自転車とかのひとつのシチュエーションに限ってないので、学生だけじゃなくて、社会人の方にも共感してもらえるんじゃないかなと思ってます」

──『あやまリズム』は、5枚目のシングルで、アニメの主題歌にもなった1曲ですね。

雅功「“ごめん”って、簡単そうだけど、実はすごく言いづらい言葉じゃないですか。でも、それを重くならないようにポップに歌っているのがポイントです」

彪我「作った当時から歌っていてとても楽しい曲で、2人でギターを弾いていても、すごく気持ちいいし、ライブでも盛り上がりますね」



──『靴底メモリー』は、ポジティブな作品ですね。

雅功「曲を聴いた瞬間、“まっすぐな道”が思い浮かんだんです。とっても前向きな印象を受けたので、僕達が進んでいく道とリンクさせて、応援メッセージにできたらなと思いました」

彪我「歌詞がまっすぐに届く曲になるなと思ったよね。メロディーの抜けがすごく良かった」

──“靴底”というテーマは、どこから?

彪我「ふと靴を見た時に靴底が減るってことは、それだけ自分達が歩いたり進んだりしてるってことだよなと思ったんです。努力しても、あまり結果が出ない時ってあるけど、頑張ってる証は靴底にあるよってことを伝えられたらと思って」


※続きは月刊Songs2018年4月号をご覧ください。

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