http://www.inouemiyu.com/
昨年4月にデビューした井上実優。アニメ『ドラゴンボール超』のエンディングテーマにもなったデビュー曲『Boogie Back』を含む3枚のシングルをリリースし、R&B色の強いダンサブルなナンバーから壮大なバラードまで、難易度の高い楽曲を次々と歌いこなしてきた20歳のシンガーだ。そんな彼女の記念すべき1stアルバム『Sparkle』が完成。アルバムに込めた思いと覚悟を聞いた。
Text:山田邦子
──1stアルバムのタイトル『Sparkle』にはどんな思いを込めたんですか?

「今回のアルバムの収録曲と向き合った時、タイトルには穏やかさや優しさではなく、勢いや尖りが必要だと気づきました。その中で『Sparkle』という単語がひらめきましたね。火花を散らすとか、きらめく、輝くといった意味を持つ言葉ですが、その中でも私は“異彩を放つ”という意味にすごく惹かれました。アルバムとなると、シングルの時よりもより大きな楽曲性の幅を感じ取ってもらえると思いますし、今までの井上実優とはまた違う新たな顔も見せることができる。1曲1曲が持つ個性豊かな輝き、そして私自身のアーティストとしての覚悟ともリンクしているなと感じ、『Sparkle』と名付けることにしました」

──デビューされたのは昨年の4月ですが、このアルバムは、ボーカルや曲作りを勉強してきた中学の頃からの集大成という一面もありますね。

「はい。14歳の時に最初に制作した楽曲や、初ステージの日本武道館で歌わせていただいた楽曲、そしてデビューして出した3枚のシングルなど、どれも大切な楽曲ばかりです。私にはこんな楽曲もあるんですよと、改めて自己紹介するような作品になったのではないかなと思います」

──幕開けの『近未来』は、エレクトロなサウンドと和楽器の融合が不思議な世界観を作り上げた1曲。この歌詞は共作ではなく、実優さん自身ですね。

「はい。この楽曲のデモにどんな言葉を乗せようかと考えていた時に、大好きな新海 誠監督の『ほしのこえ』という作品をイメージに、歌詞を書きたいなと思いました。テーマは普遍の愛。どこか異世界というか、今とは遠くかけ離れてしまった時代でも変わることなく存在するモノとは、きっと人間の持つ愛の力なのではないか、愛の力であってほしい、というところからストーリーを作っていきました。こういう作り方は初めてでしたが、すごく楽しかったですね」

※続きは月刊Songs2018年4月号をご覧ください。

ページを閉じる

Topページを開く